『闇を闇から』第二章 6.バッド・ビート(1)アップ。『闇から見る眼』第二章 13 追加。
京介は伊吹を失うのだ。
夕方の光の中、びしりと音をたてて閉まった電車のドアにそう思った。
突き放した指先がずくずくする。
それでも。
「賭け、しかない、男だし」
呟いて、走り出す電車の中で茫然とこちらを見ている伊吹から顔を背けたつもりなのに、自分の眼がずっと追い掛けていて。
「未練がましいな」
はぁ、と熱が籠ってからみつくような息を吐く。
「薬、効いてねー」
ちょっとやさぐれてぼやきながら、駅の改札を出た。
夕方の光の中、びしりと音をたてて閉まった電車のドアにそう思った。
突き放した指先がずくずくする。
それでも。
「賭け、しかない、男だし」
呟いて、走り出す電車の中で茫然とこちらを見ている伊吹から顔を背けたつもりなのに、自分の眼がずっと追い掛けていて。
「未練がましいな」
はぁ、と熱が籠ってからみつくような息を吐く。
「薬、効いてねー」
ちょっとやさぐれてぼやきながら、駅の改札を出た。
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登録日 2017.11.13 08:53
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