『ラズーン』第三部 2.野戦部隊(シーガリオン)(7)(個人サイトでアップ)
あちこちに点在する天幕(カサン)の近くには、平原竜(タロ)が数匹ずつかたまって休んでいた。滑らかな金属片を繋いだような緑色の鱗が、中央の広場に焚かれた炎にきらきらと光っている。尖った耳にはそれぞれの乗り手の紋章なのか、金、銀、青銅、赤銅などの薄板が挟みつけられ、見事な彫り物が施されていた。辺境のイワイヅタあり、『黒の流れ(デーヤ)』あり、クフィラあり。細工は様々で濃い陰影をたたえている。
「『銀の王族』には、視察官(オペ)が一人、付き添っているはずではなかったか?」
先に立ったシートスが考え込んだ声で尋ねてくる。
「ちょっと途中でもめて。ボクが飛び出してきてしまったんです」
ユーノは応じた。嘘はついていない。
「『銀の王族』には、視察官(オペ)が一人、付き添っているはずではなかったか?」
先に立ったシートスが考え込んだ声で尋ねてくる。
「ちょっと途中でもめて。ボクが飛び出してきてしまったんです」
ユーノは応じた。嘘はついていない。
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登録日 2017.11.19 23:21
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