『Kが意識不明の重体らしい』の元ネタの話。
〇ルイゼ
『ナナ』より。
金髪のヴィナスことナナの息子ですが、残念ながらあまり母親には似ず紫髪のキューピッドとなりました。さらに残念なことに、彼のプシュケは未だに永遠の眠りの中です。
〇シェバ
ダビデの妻である「バト・シェバ」と「シェバの女王」より。
一応設定上では、どちらもシェバの先祖です。
〇八条
「玉藻前」の元ネタになったと言われる人物の娘の院号より。
だから「殺生石(喘)」がタイトルです。「喘」の字は後の八条とカヨコの状態から。
〇エル
モッサ の『飽食のセイレーン』と『彼女(エル)』より。
青い眼と癖毛はセイレーンから、黒髪は『彼女』から来てます。
〇イソトマ
『イザベルと妖精の騎士』と『Heer Halewijn』より。
だからイソトマは角笛を吹いたり&そのタイミングでカヨコが現れたり、最終的にカヨコ首を切られたりなどなどします。
〇ルエ
フランス語の"Rouet(糸車)"と英語の”Rue(後悔する)”から。
糸車は『眠れる森の美女』に登場するあれイメージです。彼の行動が最後の一押しになった感も大きかったので。
〇加賀見かよ子
特に元ネタなし。
ある意味では「白雪姫」であり、「眠れる森の美女」であり、「椿姫(La traviata＝道を踏み外した女)」であり、「プシュケ」であり、「イザベル」です。でも、実際は異世界人の「加賀見かよ子」以外の何者でもありません。
〇ルイゾン
存在の大枠は例のイヌ。
褐色の肌の色はシェバから。
白い髪の色は八条から。
緑の目はイソトマから。
眼鏡はエルから。
名前はルイゼから。
ちなみにルイゾンに抱きしめられた時の感覚は、シェバに抱きしめられた時の感覚からです。

ルエとルイゾンは置いておいて、それ以外は一応ファム・ファタール的存在に関連がある人物です。