『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(2)(個人サイトでアップ)
「冷え込んできたな」
「『風の乙女(ベルセド)』が出るかも知れんぞ」
野営している野戦部隊(シーガリオン)は、空を見上げながら、火の側に集まっている。夜になり、風が吹いているのに、昼間から重くたれ込めた雲は星を見せなかった。
「しかし、あの客人は見事なものだな」
「ああ。平原竜(タロ)の中に居ても、馬を操って見劣りせぬからな」
「あの馬も見事だ。怯えもせん」
「……へへ」
ざわめく男達の横を、誇らしげに笑みを浮かべたユカルは、急ぎ足にユーノの天幕(カサン)へ向かっていた。肩に真新しい剣帯をかけ、片手に花、片手に濃緑の額飾り(ネクト)を持っている。
「『風の乙女(ベルセド)』が出るかも知れんぞ」
野営している野戦部隊(シーガリオン)は、空を見上げながら、火の側に集まっている。夜になり、風が吹いているのに、昼間から重くたれ込めた雲は星を見せなかった。
「しかし、あの客人は見事なものだな」
「ああ。平原竜(タロ)の中に居ても、馬を操って見劣りせぬからな」
「あの馬も見事だ。怯えもせん」
「……へへ」
ざわめく男達の横を、誇らしげに笑みを浮かべたユカルは、急ぎ足にユーノの天幕(カサン)へ向かっていた。肩に真新しい剣帯をかけ、片手に花、片手に濃緑の額飾り(ネクト)を持っている。
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登録日 2017.11.24 20:24
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