『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(8)(個人サイトでアップ)
「……」
アシャは遠い空を見上げていた。
重くたれ込めた雲の彼方に白い反射を探す。だが、今夜もサマルカンドは帰ってきそうにない。
(一体どこにいるんだ)
眉を寄せる。心の中の嵐に耐えかねて呻きそうになる。
「アシャ」
イルファが呼ぶのに込めた力を解いた。のろのろと気のない動きで火の側へ戻る。
「焼けたぜ」
「…ああ」
岩とかげを突き刺した棒を受け取り、アシャは膝を抱えて丸くなっているレスファートに目を止めた。少年は沈んだ生気のない表情で、半眼にした目をどこかに彷徨わせている。
アシャは遠い空を見上げていた。
重くたれ込めた雲の彼方に白い反射を探す。だが、今夜もサマルカンドは帰ってきそうにない。
(一体どこにいるんだ)
眉を寄せる。心の中の嵐に耐えかねて呻きそうになる。
「アシャ」
イルファが呼ぶのに込めた力を解いた。のろのろと気のない動きで火の側へ戻る。
「焼けたぜ」
「…ああ」
岩とかげを突き刺した棒を受け取り、アシャは膝を抱えて丸くなっているレスファートに目を止めた。少年は沈んだ生気のない表情で、半眼にした目をどこかに彷徨わせている。
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登録日 2017.11.30 09:10
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