『ラズーン』第三部 4.星の剣士(ニスフェル)(4)(個人サイトでアップ)。
「レス、おいで」
「…ぼく」
馬を馬屋に入れ、楽しそうに宿屋に入ろうとするイルファに続こうとして、レスファートを促すと、相手は柔らかく頭を振った。表情をなくした顔に疲労を色濃く滲ませてアシャを見上げる。瞳はまるでガラス玉だ。アシャを全く見ていない。どれほど止めろと言い聞かせても、心の中で微かに感じ取れるユーノの心象を追い続けている。止めさせるためには、眠らせるか、ユーノを見つけるしかない、だが。
(眠れない、見つけられない)
ぐ、とアシャは歯を食いしばった。
(俺だって)
どちらも果たせないのは同じだ、この幼い無力な少年と。
(ラズーンのアシャだって)
ユーノを得られない無力さにおいては。
「…ぼく」
馬を馬屋に入れ、楽しそうに宿屋に入ろうとするイルファに続こうとして、レスファートを促すと、相手は柔らかく頭を振った。表情をなくした顔に疲労を色濃く滲ませてアシャを見上げる。瞳はまるでガラス玉だ。アシャを全く見ていない。どれほど止めろと言い聞かせても、心の中で微かに感じ取れるユーノの心象を追い続けている。止めさせるためには、眠らせるか、ユーノを見つけるしかない、だが。
(眠れない、見つけられない)
ぐ、とアシャは歯を食いしばった。
(俺だって)
どちらも果たせないのは同じだ、この幼い無力な少年と。
(ラズーンのアシャだって)
ユーノを得られない無力さにおいては。
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登録日 2017.12.05 09:14
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