『ラズーン』第三部 5.『風の乙女(ベルセド)』(2) アップ。
(こいつ、ひょっとして)
同じ激情をアシャは自分の中に飼っている、ユーノを誰にも渡さないという所有欲を。
「…なるほど」
応じたアシャの声の低さに、ユカルもまた気づいたのだろう、ぎっと歯を食いしばる音が響いた。
若さと情熱、それに勝る何をアシャはユーノに示せるのか。
(だが、今はそれに構っている場合じゃない)
ラーシェラもまた手強い敵だ。
「よし、来い」
「はいっ!」
縄を伝って地の底へ降り始めるアシャに、ためらうことなくユカルが続く。
「クェアアアーッ!」
無事を祈る、そう言いたげなサマルカンドの声が、鋭く天を衝いていった。
同じ激情をアシャは自分の中に飼っている、ユーノを誰にも渡さないという所有欲を。
「…なるほど」
応じたアシャの声の低さに、ユカルもまた気づいたのだろう、ぎっと歯を食いしばる音が響いた。
若さと情熱、それに勝る何をアシャはユーノに示せるのか。
(だが、今はそれに構っている場合じゃない)
ラーシェラもまた手強い敵だ。
「よし、来い」
「はいっ!」
縄を伝って地の底へ降り始めるアシャに、ためらうことなくユカルが続く。
「クェアアアーッ!」
無事を祈る、そう言いたげなサマルカンドの声が、鋭く天を衝いていった。
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登録日 2017.12.21 18:28
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