『ラズーン』第三部 6.失われた記憶(2)(個人サイトでアップ)。
(なぜなんだろう)
ユーノは振り返って、天幕(カサン)の入り口の垂れ幕の合わせ目から外を覗き見た。
赤茶けた草の上に、尊敬すべき長、シートス・ツェイトスがいる。
そして、その側に、シートスがあれほど親しく話す相手としてはかなり不似合いな、きらびやかな男が居る。
黄金の髪を無造作に止めた飾り紐、風に吹かれ乱れる金の炎に囲まれた端麗な顔は女性的だ。眩く輝く双眸は紫水晶、しかも差し込む日差しに刻々と色を変え、表情を変え、飽きさせない。彫刻じみた整った容貌、けれど時折零れる笑顔が生き生きと温かく、綻ぶ唇が甘い果実を思わせる柔らかさで、同じ男なのにどきりとする。何かを悩むような表情、厳しく考え込む頬の鋭さも、見惚れるほど印象的だ。
ユーノは振り返って、天幕(カサン)の入り口の垂れ幕の合わせ目から外を覗き見た。
赤茶けた草の上に、尊敬すべき長、シートス・ツェイトスがいる。
そして、その側に、シートスがあれほど親しく話す相手としてはかなり不似合いな、きらびやかな男が居る。
黄金の髪を無造作に止めた飾り紐、風に吹かれ乱れる金の炎に囲まれた端麗な顔は女性的だ。眩く輝く双眸は紫水晶、しかも差し込む日差しに刻々と色を変え、表情を変え、飽きさせない。彫刻じみた整った容貌、けれど時折零れる笑顔が生き生きと温かく、綻ぶ唇が甘い果実を思わせる柔らかさで、同じ男なのにどきりとする。何かを悩むような表情、厳しく考え込む頬の鋭さも、見惚れるほど印象的だ。
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登録日 2017.12.29 09:12
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