『桜の護王』13.磐座(1)アップ。
石の床をすり抜けて洋子はどんどん深みに沈んでいった。
始めは横たわっていたが、そのうち何者かの柔らかな手でゆっくりと向きを変えられて、地面の中心に向けて垂直に降りていく。足下でスカートがひらひらと動くのがわかる。血に塗れて固まっていたはずの髪の毛が耳の横でふわふわと舞い上がるのがわかる。
(どういうこと…なんだ…?)
綾香に傷を深く抉られ、呼吸を奪われ、護王を裏切ることを命じられて拒み、ついには意識を失って命が尽きたはず、なのだ。
だが、これではまるで、肉体から別の体が意識の手綱を解かれて地下へ引き降ろされていくようだ。
(いったい、どこへ…)
始めは横たわっていたが、そのうち何者かの柔らかな手でゆっくりと向きを変えられて、地面の中心に向けて垂直に降りていく。足下でスカートがひらひらと動くのがわかる。血に塗れて固まっていたはずの髪の毛が耳の横でふわふわと舞い上がるのがわかる。
(どういうこと…なんだ…?)
綾香に傷を深く抉られ、呼吸を奪われ、護王を裏切ることを命じられて拒み、ついには意識を失って命が尽きたはず、なのだ。
だが、これではまるで、肉体から別の体が意識の手綱を解かれて地下へ引き降ろされていくようだ。
(いったい、どこへ…)
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登録日 2016.10.24 22:13
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