『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(4)(個人サイトでアップ)。
その足音を聞きながら、ユーノは次第に体中の力が抜けてくるのを感じた。のろのろと落とした目が、咄嗟に掴んだ片手の剣を見つける。
もし、今の少女が刺客であったなら、ユーノは確実に左手で剣を抜き放ち、一刀のもとに切り捨てていたに違いない。
(私…)
ぼんやりと目を上げる。自分の姿が鏡に映っている。ばさばさの短い髪、ぎらつくような黒の瞳、乾いた唇、片手に剣を持ち、腰布一枚の半裸の体には大小無数の白い傷痕がある。右肩には星形の大きく引き攣れたような傷痕。
「星の剣士(ニスフェル)、か」
何と皮肉な呼び名だろう。
もし、今の少女が刺客であったなら、ユーノは確実に左手で剣を抜き放ち、一刀のもとに切り捨てていたに違いない。
(私…)
ぼんやりと目を上げる。自分の姿が鏡に映っている。ばさばさの短い髪、ぎらつくような黒の瞳、乾いた唇、片手に剣を持ち、腰布一枚の半裸の体には大小無数の白い傷痕がある。右肩には星形の大きく引き攣れたような傷痕。
「星の剣士(ニスフェル)、か」
何と皮肉な呼び名だろう。
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登録日 2018.01.29 18:35
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