『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(9)(個人サイトでアップ)。
(どうしたんだろう…)
吐息がふいに近づいたかと思ったらすぐに離れた。キスされるのかと構えた自分が情けなくて気恥ずかしい。
結局つけてくれなかった髪飾りを手に、慌てて部屋を出て行くアシャを見やり、のろのろと鏡の方へ視線を向ける。隣室の香気を伴った湯気にも曇っていない鏡が、ユーノの全身を映し出している。
(まさか…気づいたのかな)
ひやりとして顔が強張った。アシャが入ってきたのに、とっさについ、傷を隠したのがまずかった。
(肩ぐらい隠しても……そこら中に傷があるのに)
吐息がふいに近づいたかと思ったらすぐに離れた。キスされるのかと構えた自分が情けなくて気恥ずかしい。
結局つけてくれなかった髪飾りを手に、慌てて部屋を出て行くアシャを見やり、のろのろと鏡の方へ視線を向ける。隣室の香気を伴った湯気にも曇っていない鏡が、ユーノの全身を映し出している。
(まさか…気づいたのかな)
ひやりとして顔が強張った。アシャが入ってきたのに、とっさについ、傷を隠したのがまずかった。
(肩ぐらい隠しても……そこら中に傷があるのに)
コメント 0件
登録日 2018.02.03 09:14
0
件