『ラズーン』第三部 9.刺客(3) アップ。
「俺はこれから『氷の双宮』に行く」
セータを丁寧に馬に縛り付けていたイルファが、生真面目な顔で見返した。
「ここではユーノが保たない。あそこなら、何とか助かる」
「わかった。で、こいつ、どうする?」
「地下牢見つけて放り込んどけ。何があっても逃がすな。死なせるな」
声音は激していない、だが言い切ったことばの容赦なさが届いたのだろう、イルファがぞくりとした顔になった。
「それから、ミダス公に事情を伝えてくれ」
「わかったよ」
いつもなら俺もついて行くだの、二人きりになるつもりなのかだの、本気か冗談かわからない絡み方をされる状況だが、さすがにイルファも茶化す気にならないのだろう。
「充分わかった」
誓いを立てるように神妙に繰り返した。
セータを丁寧に馬に縛り付けていたイルファが、生真面目な顔で見返した。
「ここではユーノが保たない。あそこなら、何とか助かる」
「わかった。で、こいつ、どうする?」
「地下牢見つけて放り込んどけ。何があっても逃がすな。死なせるな」
声音は激していない、だが言い切ったことばの容赦なさが届いたのだろう、イルファがぞくりとした顔になった。
「それから、ミダス公に事情を伝えてくれ」
「わかったよ」
いつもなら俺もついて行くだの、二人きりになるつもりなのかだの、本気か冗談かわからない絡み方をされる状況だが、さすがにイルファも茶化す気にならないのだろう。
「充分わかった」
誓いを立てるように神妙に繰り返した。
コメント 0件
登録日 2018.03.01 09:11
0
件