『ラズーン』第三部 11.『ラズーン』(6) (個人サイトでアップ)。
ジノはしばらく黙って立風琴(リュシ)をかき鳴らしていた。
小柄な体が緩やかに揺れている。旋律を瞼の中で追っていたらしい閉じた目が、少し開かれた。首を傾げる。頬に黒髪がさらさらと流れ、頭に巻いた布の端が肩から滑り落ちて垂れた。
それを軽く払って、ジノは再び、六番目の音を高く激しく、まさに時を刻むように鳴らしながら詩い始めた。
小柄な体が緩やかに揺れている。旋律を瞼の中で追っていたらしい閉じた目が、少し開かれた。首を傾げる。頬に黒髪がさらさらと流れ、頭に巻いた布の端が肩から滑り落ちて垂れた。
それを軽く払って、ジノは再び、六番目の音を高く激しく、まさに時を刻むように鳴らしながら詩い始めた。
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登録日 2018.03.16 07:17
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