『闇を闇から』第三章 8.スタック(2)アップ。『闇から見る眼』第三章 25 追加。
微かに足下が揺れた。
京介には、何もない。
いつ合併されるかわからない小さな通販会社の課長、義兄との歪んだ関係、不愉快な家族、まともに女性と付き合ったこともなくて、伊吹をどうやって気持ちよくさせられるのかもわからない。
何度も何度も伊吹を困らせ迷惑をかけた。差し出せる唯一のものである自分自身さえ、渡来の健やかさと比べるまでもなく汚れ切っている、心も体も。
一緒に居ましょうと、そう言ってくれた伊吹に与えられるものを京介は何も持っていない。
伊吹のことを何も知らなくて、何もわかってなくて、何も差し出せなくて、何も満たせなくて、なのにどうして胸を張れる、その人は京介のものなのだ、と。
京介には、何もない。
いつ合併されるかわからない小さな通販会社の課長、義兄との歪んだ関係、不愉快な家族、まともに女性と付き合ったこともなくて、伊吹をどうやって気持ちよくさせられるのかもわからない。
何度も何度も伊吹を困らせ迷惑をかけた。差し出せる唯一のものである自分自身さえ、渡来の健やかさと比べるまでもなく汚れ切っている、心も体も。
一緒に居ましょうと、そう言ってくれた伊吹に与えられるものを京介は何も持っていない。
伊吹のことを何も知らなくて、何もわかってなくて、何も差し出せなくて、何も満たせなくて、なのにどうして胸を張れる、その人は京介のものなのだ、と。
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登録日 2018.03.23 21:36
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