『桜の護王』13.磐座(13)アップ。(個人サイトにて)
「おとうさん」
行雄、と呼ばれたのは日高貴司の父親なのだろう。疲れた声で相手のことばを遮った。
「僕にはうまく言えない、けれど、それは何か、どこかが間違っている」
「お前だって病人を治すじゃないか。死にかけている人間を助けるだろうが」
「でも、それは違う、違いますよ!」
行雄が激しく首を振る。
「他の命を横取りしていくわけじゃない」
「何が違う。お前だって牛を食い、大根を食う。水にだってバクテリアや微生物がいる。お前はその生命を食って生き延びている。同じことじゃないか。より優れたものが生き残り進化していけば、科学は進歩し、この世界はどんどん素晴らしくなる。戦争だって……」
掠れた声で幸一郎はつぶやいた。
「戦争だって経験者が生き残れば、何度も繰り返して起こらんはずだ。人類の愚行はあっという間に減る」
行雄、と呼ばれたのは日高貴司の父親なのだろう。疲れた声で相手のことばを遮った。
「僕にはうまく言えない、けれど、それは何か、どこかが間違っている」
「お前だって病人を治すじゃないか。死にかけている人間を助けるだろうが」
「でも、それは違う、違いますよ!」
行雄が激しく首を振る。
「他の命を横取りしていくわけじゃない」
「何が違う。お前だって牛を食い、大根を食う。水にだってバクテリアや微生物がいる。お前はその生命を食って生き延びている。同じことじゃないか。より優れたものが生き残り進化していけば、科学は進歩し、この世界はどんどん素晴らしくなる。戦争だって……」
掠れた声で幸一郎はつぶやいた。
「戦争だって経験者が生き残れば、何度も繰り返して起こらんはずだ。人類の愚行はあっという間に減る」
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登録日 2016.11.04 00:36
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