『ラズーン』第四部 1.カザドの胎動(3) (個人サイトにてアップ)
「セアラ様!」
皇宮を少し離れた、緑深い森の近くに立って、じっと足下を見つめていた少女は、背後からの声に振り返った。
姉のレアナによく似て居るが勝ち気な瞳、いささか傲慢にも感じる強い意志力を感じさせる口許、生まれながらの皇族とはまさしくセアラ様のこと、とは口さがない民草の噂だ。それを十分に知っているし、負担とも思わない。皇族であることの第一義は優しさ柔らかさではなく、危機の時に判断を怯まないことだと常々思っている。
今しも、その危機が、足下に広がっているのにセアラは表情を険しくする。
皇宮を少し離れた、緑深い森の近くに立って、じっと足下を見つめていた少女は、背後からの声に振り返った。
姉のレアナによく似て居るが勝ち気な瞳、いささか傲慢にも感じる強い意志力を感じさせる口許、生まれながらの皇族とはまさしくセアラ様のこと、とは口さがない民草の噂だ。それを十分に知っているし、負担とも思わない。皇族であることの第一義は優しさ柔らかさではなく、危機の時に判断を怯まないことだと常々思っている。
今しも、その危機が、足下に広がっているのにセアラは表情を険しくする。
コメント 0件
登録日 2018.04.21 12:01
0
件