『アシュレイ家の花嫁』3.恋人 アップ。
「ん…」
ころん、と芽理はベッドの中で寝返りを打った。
部屋に差し込む淡い月光に陶器製の人形が両端を支えている古風な時計を見やって、夜の11時を過ぎたばかりだと知る。
(眠れないな)
ため息をついて、芽理は体を起こした。
この間見たマースの表情があまりにも辛そうで、あまりにも寂しそうで、思い出すたびに胸の奥がちりちりと痛くなる。
(あれ、言っちゃいけなかったんだ)
マースは確かにひどい男だけど、だからといって、芽理が傷つけていいということにはならなかったのだ。
いつもほとんど笑わなかったマースの、初めて見た微笑みがあんなに脆そうなものだなんて、思っても見なかった。
(もっと、笑わないのかな)
もっと、幸せそうに。もっと楽しそうに。
そうすれば、あの淡い瞳だって、日を透かしてきれいだろう、整った顔は輝いて見えるだろうに。
ころん、と芽理はベッドの中で寝返りを打った。
部屋に差し込む淡い月光に陶器製の人形が両端を支えている古風な時計を見やって、夜の11時を過ぎたばかりだと知る。
(眠れないな)
ため息をついて、芽理は体を起こした。
この間見たマースの表情があまりにも辛そうで、あまりにも寂しそうで、思い出すたびに胸の奥がちりちりと痛くなる。
(あれ、言っちゃいけなかったんだ)
マースは確かにひどい男だけど、だからといって、芽理が傷つけていいということにはならなかったのだ。
いつもほとんど笑わなかったマースの、初めて見た微笑みがあんなに脆そうなものだなんて、思っても見なかった。
(もっと、笑わないのかな)
もっと、幸せそうに。もっと楽しそうに。
そうすれば、あの淡い瞳だって、日を透かしてきれいだろう、整った顔は輝いて見えるだろうに。
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登録日 2016.11.05 22:19
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