『ラズーン』第四部 2.『狩人の山』(オムニド)(1) (個人サイトにてアップ)
どこの国の昔語りをする老人でも、ふと口を噤んで話さぬことがある。
まるで、その話をすることで、禍々しい影を呼び込んでしまうと言いたげに話しかけた口を閉ざし、そこから先はいくら可愛い子ども達がせがもうとも、決して続けようとはしない話が。不吉な象徴(しるし)があたりに現れていないかと周囲を確かめ、幸いにも自分の語りが魔の耳に入らなかったことを知ってほっと胸を撫で下ろし、口にすべきではない物語を思い出してしまった自分を戒める……それほどまでして伝えられるのを防がれながら、なお幾世代もの人々の胸に受け継がれていく言い伝えというものが。
『狩人の山』(オムニド)についての話は、そのような話の一つだ。
まるで、その話をすることで、禍々しい影を呼び込んでしまうと言いたげに話しかけた口を閉ざし、そこから先はいくら可愛い子ども達がせがもうとも、決して続けようとはしない話が。不吉な象徴(しるし)があたりに現れていないかと周囲を確かめ、幸いにも自分の語りが魔の耳に入らなかったことを知ってほっと胸を撫で下ろし、口にすべきではない物語を思い出してしまった自分を戒める……それほどまでして伝えられるのを防がれながら、なお幾世代もの人々の胸に受け継がれていく言い伝えというものが。
『狩人の山』(オムニド)についての話は、そのような話の一つだ。
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登録日 2018.05.03 16:03
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