『よいこのすすめ』5 アップ。
これ院長室によろしく、と朝一番の受付から正志に渡された封筒で、ああ、これはキたな、と思った。
「おはようございまーす」
ノックをしても返事がないのはいつものことで、ドアを開けて入ったとたんに、くるりと振り返った細身のスーツ姿に立ち止まる。
「………」
無言で見返してくるのが三上で、ひんやりした目の色は気軽なおしゃべりをさせてくれそうにない。僅かに淡く灰色がかって見える瞳のせいで、ハーフだのクォーターだの言われているが、たぶんそれは必ず僅かに人と距離を置こうとするようなクールな対応のせいだろう。
「えーと……郵便物、置いておきまーす」
ごめん、猛、僕、今日の三上さんに話し掛ける勇気ないよ。
胸の中で頭を下げて、小児科で今日も子どもに振り回されているだろう猛に謝る。
「おはようございまーす」
ノックをしても返事がないのはいつものことで、ドアを開けて入ったとたんに、くるりと振り返った細身のスーツ姿に立ち止まる。
「………」
無言で見返してくるのが三上で、ひんやりした目の色は気軽なおしゃべりをさせてくれそうにない。僅かに淡く灰色がかって見える瞳のせいで、ハーフだのクォーターだの言われているが、たぶんそれは必ず僅かに人と距離を置こうとするようなクールな対応のせいだろう。
「えーと……郵便物、置いておきまーす」
ごめん、猛、僕、今日の三上さんに話し掛ける勇気ないよ。
胸の中で頭を下げて、小児科で今日も子どもに振り回されているだろう猛に謝る。
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登録日 2018.05.04 09:04
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