『ラズーン』第四部 2.『狩人の山』(オムニド)(2) アップ。
シートスは大きく目を見開いた。じっとアシャの目を見つめ、やがて静かに首を振る。
「…確かに、『黒の流れ(デーヤ)』の水は燃えると聞いたことがある。その火が『黒の流れ(デーヤ)』を下っていくなら追手も来ないだろうし、『黒の流れ(デーヤ)』側を無防備にしている拠点も撃ちやすい……だが、『黒の流れ(デーヤ)』を下るだと? それも走る炎に追われながら?」
シートスはぴたりと動きを止めた。しばらくその可能性を吟味するように考え込む。
「……いや…無茶だ…無茶すぎる。……しかし」
ぐっと歯を噛み締め、シートスはアシャを見た。軽蔑の色は消えている。
「生き残る方法は、それしかないようですな。お供します」
アシャは静かな微笑みで応じた。
「…確かに、『黒の流れ(デーヤ)』の水は燃えると聞いたことがある。その火が『黒の流れ(デーヤ)』を下っていくなら追手も来ないだろうし、『黒の流れ(デーヤ)』側を無防備にしている拠点も撃ちやすい……だが、『黒の流れ(デーヤ)』を下るだと? それも走る炎に追われながら?」
シートスはぴたりと動きを止めた。しばらくその可能性を吟味するように考え込む。
「……いや…無茶だ…無茶すぎる。……しかし」
ぐっと歯を噛み締め、シートスはアシャを見た。軽蔑の色は消えている。
「生き残る方法は、それしかないようですな。お供します」
アシャは静かな微笑みで応じた。
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登録日 2018.05.10 12:56
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