『ラズーン』第四部 2.『狩人の山』(オムニド)(9) (個人サイトにてアップ)
『黒の流れ(デーヤ)』は夜になると一層黒々と、ねっとりとした光をその表面に漂わせていた。
「怖いのか?」
ごくり、とシートスが唾を呑み込むのに、アシャはちらりと相手を見やった。
「怖い? この私が?」
じっと答えを待つ。
「…あなたは」
シートスは苦笑した。
「とんでもない方らしいですな。噂とは大違いだ」
「どんな噂があるんだ?」
ふわり、と風に攫われるような軽さで、アシャは馬に乗った。今夜は同じく馬に跨がり、腰の落ち着き具合を確かめながら、シートスは応じた。
「怖いのか?」
ごくり、とシートスが唾を呑み込むのに、アシャはちらりと相手を見やった。
「怖い? この私が?」
じっと答えを待つ。
「…あなたは」
シートスは苦笑した。
「とんでもない方らしいですな。噂とは大違いだ」
「どんな噂があるんだ?」
ふわり、と風に攫われるような軽さで、アシャは馬に乗った。今夜は同じく馬に跨がり、腰の落ち着き具合を確かめながら、シートスは応じた。
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登録日 2018.05.11 10:35
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