『桜の護王』14.鳴滝(4)アップ。(個人サイトにて)
「おお、おお、どうか里が永遠でありますように!」
一際大きな唱和が上がって、外の『読み上げ』が終わったらしい。
「よし、聞いた!」
明らかに康隆のものと思われる太い声が応じて、ぴくっと護王が体を震わせた。
今年の願いに応じることばは普通はない。それをあえて応じたあたり、洋子の運命を決めつけられた不快さに、厳しい顔で眉をしかめる。
「安心したまえ、彼女は無事だよ、今のところ」
村上は微笑んだ。
「綾香がとんでもないことをしてくれたから、少し派手に傷は負ったけど、たいした人だね、治癒能力でも持っているのかな、ぎりぎりでもっていた。もっとも、綾香が彼女が死にかけたのに驚いたんだろう、必死に蘇生しててくれたからだけど」
「お前も……姫さんを食いたいのか」
一際大きな唱和が上がって、外の『読み上げ』が終わったらしい。
「よし、聞いた!」
明らかに康隆のものと思われる太い声が応じて、ぴくっと護王が体を震わせた。
今年の願いに応じることばは普通はない。それをあえて応じたあたり、洋子の運命を決めつけられた不快さに、厳しい顔で眉をしかめる。
「安心したまえ、彼女は無事だよ、今のところ」
村上は微笑んだ。
「綾香がとんでもないことをしてくれたから、少し派手に傷は負ったけど、たいした人だね、治癒能力でも持っているのかな、ぎりぎりでもっていた。もっとも、綾香が彼女が死にかけたのに驚いたんだろう、必死に蘇生しててくれたからだけど」
「お前も……姫さんを食いたいのか」
コメント 0件
登録日 2016.11.09 01:36
0
件