『ラズーン』第四部 4.緋のリヒャルティ(10) (個人サイトでアップ)
ダイン要城は黒々とした夜にその身を潜ませている。
人の気配はしない。
灯が一つだけ微かに、奥まった一室にともっているのが、妙に眩くユーノの目を射た。
(姉さまはあそこに居る)
ごくり、とユーノは唾を呑み込んだ。滑らせた手に慣れた剣の手触り、吹き抜けた風は近くの沼沢地の生臭さを含んで、体に重い。
(よし!)
ユーノはそっと、隠れていた茂みから走り出した。掘に渡した橋に見張りの姿はない。イルファ達が起こした騒ぎに引き寄せられているのだ。
人の気配はしない。
灯が一つだけ微かに、奥まった一室にともっているのが、妙に眩くユーノの目を射た。
(姉さまはあそこに居る)
ごくり、とユーノは唾を呑み込んだ。滑らせた手に慣れた剣の手触り、吹き抜けた風は近くの沼沢地の生臭さを含んで、体に重い。
(よし!)
ユーノはそっと、隠れていた茂みから走り出した。掘に渡した橋に見張りの姿はない。イルファ達が起こした騒ぎに引き寄せられているのだ。
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登録日 2018.06.02 12:13
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