『ラズーン』第四部 4.緋のリヒャルティ(12) (個人サイトでアップ)
「あなたは、甘い人間じゃなさそうだ」
ユーノは少し目を伏せ、力を抜いた。直感は告げている、相手のことばの裏にあるものを。だがそれをあからさまにしてくれるかどうかは別問題だ。本心を知りたいのなら、こちらが警戒に竦み、身を構えていては得られるものも得られなくなる。
「ラズーンの情報屋だと言われた。事の真偽はもちろん、些細な噂も、世界の一大事も、まずは私の耳に入る、と」
ゆっくりとセシ公の口調をまねる。
「それに、私を一目で『星の剣士』(ニスフェル)と見抜かれた………そのあなたが、今ラズーンが迎えようとしている動乱をご存知ないはずはない。なのに、あなたが動かれないのは、今『どちら』に動くにしても、勝算がないからだ」
ユーノは少し目を伏せ、力を抜いた。直感は告げている、相手のことばの裏にあるものを。だがそれをあからさまにしてくれるかどうかは別問題だ。本心を知りたいのなら、こちらが警戒に竦み、身を構えていては得られるものも得られなくなる。
「ラズーンの情報屋だと言われた。事の真偽はもちろん、些細な噂も、世界の一大事も、まずは私の耳に入る、と」
ゆっくりとセシ公の口調をまねる。
「それに、私を一目で『星の剣士』(ニスフェル)と見抜かれた………そのあなたが、今ラズーンが迎えようとしている動乱をご存知ないはずはない。なのに、あなたが動かれないのは、今『どちら』に動くにしても、勝算がないからだ」
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登録日 2018.06.04 08:58
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