『ラズーン』第四部 4.緋のリヒャルティ(3) アップ。
溜め息を一つついて、アシャはのろのろと汗で濡れた髪をかきあげた。左手が重い。この出血量ならそれほど大きな血管は傷つけていないはずだが、それにしては止血が遅い。傷を受けた直後の無茶で、深部組織が傷ついたか。
救急用の薬を探った。とにかく痛みを止め、多少の無茶は押してラズーンに戻らなくてはならない。ユーノに仕掛けられた企みを何とか食い止めなくてはならない、今ここで倒れている暇はない。
「く…」
雪に埋もれた体が冷えてなお重みを増す。傷を庇って体を起こそうとしたが空しく、アシャの意識は急速に闇に呑まれていった。
救急用の薬を探った。とにかく痛みを止め、多少の無茶は押してラズーンに戻らなくてはならない。ユーノに仕掛けられた企みを何とか食い止めなくてはならない、今ここで倒れている暇はない。
「く…」
雪に埋もれた体が冷えてなお重みを増す。傷を庇って体を起こそうとしたが空しく、アシャの意識は急速に闇に呑まれていった。
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登録日 2018.06.05 15:54
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