『ラズーン』第四部 5.ダイン要城(13) (個人サイトでアップ)
眼前に広がる、黒っぽい岩天井、薄暗く澱んだ四方の壁、体の下の床の冷たさに、自分の現状を悟る。
(地下牢…)
咄嗟に浮かせてしまった頭をそろそろと横たえながら、ユーノは油断なく辺りを見回した。
放り込まれてどれぐらいたったのだろう。ぎっちりと後ろで縛り直された手首足首、その感覚のなさからいって、決して短い時間ではないだろう。体は地下の湿気で冷えきり、灯一つない部屋の、備品の一つと化したようだ。
(地下牢…)
咄嗟に浮かせてしまった頭をそろそろと横たえながら、ユーノは油断なく辺りを見回した。
放り込まれてどれぐらいたったのだろう。ぎっちりと後ろで縛り直された手首足首、その感覚のなさからいって、決して短い時間ではないだろう。体は地下の湿気で冷えきり、灯一つない部屋の、備品の一つと化したようだ。
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登録日 2018.06.18 17:02
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