『ラズーン』第四部 5.ダイン要城(4) アップ。
「何だろう……ん?」
とっさに構えた剣に答えを求めて目を落とし、ふと、その柄の紋章に気づいた。
三角形に、緑の貴石をはめ込み、その中央に白く輝く宝石の棒、黒玉の棒を斜め十字に交差させたものを金で固めて食い込ませてある。
(緑に白と黒のぶっちがい……バール将軍の紋章?)
思わず眉をひそめる。
ダイン要城の主であるバール将軍の紋章入りの剣が、どうしてこんな拷問部屋なぞに捨て置かれているのだろう。
「わああっ!!」「うぉおおっ!!」
「!!」
突然、上の方で悲鳴とも怒号ともつかぬどよめきが起こって、はっとした。閧の声にしてはおかしい。何か怯えたような泣き叫ぶような響きだ。
(アシャ! レアナ姉さま!)
ユーノは身を翻して、地上へと続く階段を駆け上り始めた。
とっさに構えた剣に答えを求めて目を落とし、ふと、その柄の紋章に気づいた。
三角形に、緑の貴石をはめ込み、その中央に白く輝く宝石の棒、黒玉の棒を斜め十字に交差させたものを金で固めて食い込ませてある。
(緑に白と黒のぶっちがい……バール将軍の紋章?)
思わず眉をひそめる。
ダイン要城の主であるバール将軍の紋章入りの剣が、どうしてこんな拷問部屋なぞに捨て置かれているのだろう。
「わああっ!!」「うぉおおっ!!」
「!!」
突然、上の方で悲鳴とも怒号ともつかぬどよめきが起こって、はっとした。閧の声にしてはおかしい。何か怯えたような泣き叫ぶような響きだ。
(アシャ! レアナ姉さま!)
ユーノは身を翻して、地上へと続く階段を駆け上り始めた。
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登録日 2018.06.19 09:03
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