『ラズーン』第四部 6.魔物(パルーク)(9) (個人サイトでアップ)
戸惑うアシャを横目に左手首に巻いていた布を解いた。止血しかけていた傷口が乱暴に引き開けられて再び出血し始める。手首から指へと伝い、床に散る血を入り口まで戻って振りまき、駆け戻ってくる。
「これで間違いなく、あいつはこっちへ来るよね!」
追いかけてきたアシャに振り向き、頷いた。
「早く行こう、アシャ!」
「あ、ああ!」
塔の明かりのせいか、菫色に見える瞳が驚きに見開かれている。少し開いた唇がこんな時なのに艶かしい。
「これで間違いなく、あいつはこっちへ来るよね!」
追いかけてきたアシャに振り向き、頷いた。
「早く行こう、アシャ!」
「あ、ああ!」
塔の明かりのせいか、菫色に見える瞳が驚きに見開かれている。少し開いた唇がこんな時なのに艶かしい。
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登録日 2018.06.29 09:11
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