『ラズーン』第四部 7.『泉の狩人』(オーミノ)(6) (個人サイトでアップ)
「そう…いう……わけ……には……いかな…い…」
囁くような声しか出せなかった。ことばを吐き終えると、別のものがせり上がりそうになって、口と目を固く閉じる。力の限り握りしめているはずの指の感覚が遠い。床を突き抜け、どこへとも知れぬ闇に落ち込もうとする体を、かろうじてつなぎ止めている気力、握り直す余力はなかった。
囁くような声しか出せなかった。ことばを吐き終えると、別のものがせり上がりそうになって、口と目を固く閉じる。力の限り握りしめているはずの指の感覚が遠い。床を突き抜け、どこへとも知れぬ闇に落ち込もうとする体を、かろうじてつなぎ止めている気力、握り直す余力はなかった。
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登録日 2018.07.14 15:51
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