『闇を闇から』第4章 10.ホール・カード(1) 『闇を見る眼』第4章 46 追加。
恵子が居た、京介のマンションを出て、冷えたアスファルトを靴の踵で叩きつけるように歩いて、大通りでタクシーを拾った。
「お仕事?」
「残業で遅くなって」
「ふうん?」
運転手は訝しげだったが、美並の暗い顔に踏み込むべきではないと判断したのだろう、それ以上話しかけては来なかった。最後に一言、
「親御さん、心配するよ?」
「…ありがとうございます」
夜遊びの帰りととったらしい見当違いな一言は、違う意味で美並の胸を刺す。
「お仕事?」
「残業で遅くなって」
「ふうん?」
運転手は訝しげだったが、美並の暗い顔に踏み込むべきではないと判断したのだろう、それ以上話しかけては来なかった。最後に一言、
「親御さん、心配するよ?」
「…ありがとうございます」
夜遊びの帰りととったらしい見当違いな一言は、違う意味で美並の胸を刺す。
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登録日 2018.07.16 09:10
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