『ラズーン』第四部 9.沈黙の扉(15) (個人サイトでアップ)
歯を食い縛ってアシャは静止したまま待ち続けた。目の前でユーノを貫かれる恐怖と自分がその惨劇を招く不安の天秤がゆらゆらと揺れる。
「…っ」
ズン…ッ。視界をまっすぐ落ちた水晶は、重い音をたててユーノの腕を掠めて床に食い込んだ。傷みがユーノを目覚めさせたのか、苦しげに仰け反る相手を凍る想いで見つめる。
(頼む)
静かに足を踏み出す。次の水晶がどこまで持ちこたえてくれるか、保証はない。
(苦しいだろうが、それ以上、声を上げるなよ)
「…っ」
ズン…ッ。視界をまっすぐ落ちた水晶は、重い音をたててユーノの腕を掠めて床に食い込んだ。傷みがユーノを目覚めさせたのか、苦しげに仰け反る相手を凍る想いで見つめる。
(頼む)
静かに足を踏み出す。次の水晶がどこまで持ちこたえてくれるか、保証はない。
(苦しいだろうが、それ以上、声を上げるなよ)
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登録日 2018.08.25 09:30
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