『ラズーン』第四部 10.幻遥けく(7) (個人サイトでアップ)
雨に濡れた衣服からは戦場を駆け抜けたような埃と汗の匂いがした。今までアシャからそんなものを嗅ぎ取ったことなどないだけに、安堵とともに不安も滲む。
確かに噂は知っている、アシャは剣士でもあるのだ、戦の経験も重ねている。
だが、リディノにとって、アシャはいつも極上の微笑をたたえた上品な詩人、リディノの甘えを卒なく受け止めてくれる騎士だった。
「ああ、リディ」
耳元で囁かれる声はいつもより掠れている。それでも、いつも戻って来た時に与えられるキスは、優しく頬を撫でていく。
「大丈夫だったよ」
確かに噂は知っている、アシャは剣士でもあるのだ、戦の経験も重ねている。
だが、リディノにとって、アシャはいつも極上の微笑をたたえた上品な詩人、リディノの甘えを卒なく受け止めてくれる騎士だった。
「ああ、リディ」
耳元で囁かれる声はいつもより掠れている。それでも、いつも戻って来た時に与えられるキスは、優しく頬を撫でていく。
「大丈夫だったよ」
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登録日 2018.09.03 08:55
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