『桜の護王』15.無限環(7)アップ。(個人サイトにて)
「…っ!」
一瞬、かなり厚みのある巨大な障子紙を突き破ったような感触で息が詰まった。無意識に手元にあった温もりを離すまいと引き寄せる。
「あぅっ!!」
「!」
絞り出すような悲鳴があがって洋子ははっとして目を見開いた。
どんっ、と胸に倒れ込んできたのは生温いべたべたした液体に濡れた体、がたがた震えながら今にも気を失ってしまいそうな弱々しい声で呻く。
「う…くぅ…っ……」
「ご、護王!」
「ひ…め……?…あ……」
のろのろと上げた顔は真っ青、ベッドに半身乗り上げたせいで傷が開いたのか、どろどろとした赤が抱え込むように庇った体の内側からベッドに広がっていく。目はもう朱紅を宿していない。
「は…すご……ちか…ら…」
つぶやいたのが精一杯だったらしく、護王は苦しそうに目を閉じた。自分では止められないのか、がくがく痙攣するように動く体を丸めようとして、ずるずるずり落ちていく。
一瞬、かなり厚みのある巨大な障子紙を突き破ったような感触で息が詰まった。無意識に手元にあった温もりを離すまいと引き寄せる。
「あぅっ!!」
「!」
絞り出すような悲鳴があがって洋子ははっとして目を見開いた。
どんっ、と胸に倒れ込んできたのは生温いべたべたした液体に濡れた体、がたがた震えながら今にも気を失ってしまいそうな弱々しい声で呻く。
「う…くぅ…っ……」
「ご、護王!」
「ひ…め……?…あ……」
のろのろと上げた顔は真っ青、ベッドに半身乗り上げたせいで傷が開いたのか、どろどろとした赤が抱え込むように庇った体の内側からベッドに広がっていく。目はもう朱紅を宿していない。
「は…すご……ちか…ら…」
つぶやいたのが精一杯だったらしく、護王は苦しそうに目を閉じた。自分では止められないのか、がくがく痙攣するように動く体を丸めようとして、ずるずるずり落ちていく。
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登録日 2016.11.28 21:57
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