本日の短編(21)前
『怖い夢を見た日には』ビアンカside
夢を見た。
わたくしは、ゲーム通りの悪役令嬢のビアンカ・シュラットで。
マクシミリアンから憎々しげな表情で睨まれながら、シュミナを傷つけようとしたことを罵られている。
ああ……これはゲームのクライマックスだ。
夢の中でそんなことをぼんやりと思った。
『今』のマクシミリアンが絶対にわたくしに向けない冷たい目を向けられ、心が軋むようで……悲鳴を上げたかったのに。
わたくしの口は別の言葉を紡いだ。
『その女が悪いんじゃない! わたくしの犬に、色目なんて使って!』
(マクシミリアン、そんな目で見ないで)
悪役令嬢の台詞を叫びながら、『今』のわたくしが彼に届かない声で叫ぶ。
『私は、お前のものなどではない』
マクシミリアンに底冷えする声音で言い放たれ、心が、またギシリと音を立てて軋む。
(いや、いやなのマクシミリアン!)
わたくしの前から、マクシミリアンが去って行く。
何度叫んでも、彼の背中にわたくしの声は届かなくて。
(行かないで!!)
ひと際大きく夢の中のわたくしが叫んだ瞬間。
朝の光の中目が覚めて、涙が溢れていることに気づいた。
夢を見た。
わたくしは、ゲーム通りの悪役令嬢のビアンカ・シュラットで。
マクシミリアンから憎々しげな表情で睨まれながら、シュミナを傷つけようとしたことを罵られている。
ああ……これはゲームのクライマックスだ。
夢の中でそんなことをぼんやりと思った。
『今』のマクシミリアンが絶対にわたくしに向けない冷たい目を向けられ、心が軋むようで……悲鳴を上げたかったのに。
わたくしの口は別の言葉を紡いだ。
『その女が悪いんじゃない! わたくしの犬に、色目なんて使って!』
(マクシミリアン、そんな目で見ないで)
悪役令嬢の台詞を叫びながら、『今』のわたくしが彼に届かない声で叫ぶ。
『私は、お前のものなどではない』
マクシミリアンに底冷えする声音で言い放たれ、心が、またギシリと音を立てて軋む。
(いや、いやなのマクシミリアン!)
わたくしの前から、マクシミリアンが去って行く。
何度叫んでも、彼の背中にわたくしの声は届かなくて。
(行かないで!!)
ひと際大きく夢の中のわたくしが叫んだ瞬間。
朝の光の中目が覚めて、涙が溢れていることに気づいた。
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登録日 2018.11.22 00:33
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