『未来を負うもの』3.マイヤ・プロセツカヤ(1)アップ
「うわあああ……」
内田は叫んだ。うなりを上げて注ぐ草の葉が、顔に腕に身体中に突き刺さるのを、両腕を上げて防ごうとする。
「さよなら、内田」
マイヤはつぶやいて、向きを変えた。
「無駄よ。さとるはテレポーターなの。そんなことじゃ防げない。お望みなら、服の中でも傷つけられるわ」
「ふふっ、そりゃいいや」
幼い声が響いて、背後に突然さとるが空中から出現した。小学校マークつきの黄色帽子の陰で悪戯っぽい笑みを浮かべると、ポケットに両手を突っ込んだまま、軽く息をとめるようにして目を閉じる。
「つあっ」
内田が悲鳴を上げて跳ね上がる。無理もない。鋭い無数のカッターの刃のように変わった雑草の葉が、服の下で跳ね回り、胸と言わず腹と言わず容赦なく切り裂いていくのだから。
「く、おっ」
内田は刃の動きをとめようとするように転げ回った。
内田は叫んだ。うなりを上げて注ぐ草の葉が、顔に腕に身体中に突き刺さるのを、両腕を上げて防ごうとする。
「さよなら、内田」
マイヤはつぶやいて、向きを変えた。
「無駄よ。さとるはテレポーターなの。そんなことじゃ防げない。お望みなら、服の中でも傷つけられるわ」
「ふふっ、そりゃいいや」
幼い声が響いて、背後に突然さとるが空中から出現した。小学校マークつきの黄色帽子の陰で悪戯っぽい笑みを浮かべると、ポケットに両手を突っ込んだまま、軽く息をとめるようにして目を閉じる。
「つあっ」
内田が悲鳴を上げて跳ね上がる。無理もない。鋭い無数のカッターの刃のように変わった雑草の葉が、服の下で跳ね回り、胸と言わず腹と言わず容赦なく切り裂いていくのだから。
「く、おっ」
内田は刃の動きをとめようとするように転げ回った。
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登録日 2016.12.30 23:11
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