『桜の護王』10.直面(ひためん)(7)
「あたしは、あんたが、嫌いや」
洋子は吐き捨てた。
自分を裂くように言い捨てた。
「あんたの何もかもがうっとうしいねん。二度と顔も見とうない」
ぐいと首を背けて体を捻る。びくっと怯えたように震えた相手に、ことさらきつくことばを重ねる。
「安心しよし、もう里を出ていくし、会うこともあらへん」
言いながらそう気持ちを決めた。
一生一人で生きていこうと気持ちを決めた。
(やっぱりどうにも好きなんやなあ)
これほどないがしろに扱われて、これほど軽くあしらわれても。
(ほんまにあほや)
他の女に我を忘れる、男一人に心を奪われ。
「さっさと放し、言うてるやろ!」
苦笑を一気に険しい口調に切り替えた。
洋子は吐き捨てた。
自分を裂くように言い捨てた。
「あんたの何もかもがうっとうしいねん。二度と顔も見とうない」
ぐいと首を背けて体を捻る。びくっと怯えたように震えた相手に、ことさらきつくことばを重ねる。
「安心しよし、もう里を出ていくし、会うこともあらへん」
言いながらそう気持ちを決めた。
一生一人で生きていこうと気持ちを決めた。
(やっぱりどうにも好きなんやなあ)
これほどないがしろに扱われて、これほど軽くあしらわれても。
(ほんまにあほや)
他の女に我を忘れる、男一人に心を奪われ。
「さっさと放し、言うてるやろ!」
苦笑を一気に険しい口調に切り替えた。
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登録日 2016.09.08 21:42
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