『ラズーン』第一部 6.レクスファの王子(4)(個人サイトでアップ)
柔らかな光沢の布で覆われたベッド、鮮やかな刺繍に彩られた夜具に埋まっている自分に思わず苦笑する。
(セレドでもこんなに豪華な床には寝なかったのにな)
草や土やレノの上、冷えた石や時には屋根の上、などはあったが。
(……と、剣)
側の机の上に自分の剣があるのを見つけてはっとする。そろそろと手を伸ばして夜具の下に引き込んだ。
剣を側に置かれていたなら襲われる心配はないのだろうが、それでも全てが安全な場所などない。剣を引き寄せて、ようやくほっとしたとたん、とんとん、と軽く扉を打つ音がした。
「……どうぞ」
答えながら、掛け物の下で剣の柄を握りしめる。目覚めた途端の来訪というのはできすぎている。
「お加減は如何でしょうか」
(セレドでもこんなに豪華な床には寝なかったのにな)
草や土やレノの上、冷えた石や時には屋根の上、などはあったが。
(……と、剣)
側の机の上に自分の剣があるのを見つけてはっとする。そろそろと手を伸ばして夜具の下に引き込んだ。
剣を側に置かれていたなら襲われる心配はないのだろうが、それでも全てが安全な場所などない。剣を引き寄せて、ようやくほっとしたとたん、とんとん、と軽く扉を打つ音がした。
「……どうぞ」
答えながら、掛け物の下で剣の柄を握りしめる。目覚めた途端の来訪というのはできすぎている。
「お加減は如何でしょうか」
コメント 0件
登録日 2017.01.11 01:23
0
件