『ラズーン』第一部 6.レクスファの王子(5)(個人サイトでアップ)
レスファートは震えるように長く息を吸い、ゆっくり静かに息を吐いた。メーナの声に従って、大きな呼吸を何度か繰り返す。煌めいていたアクアマリンの瞳の熱っぽさが次第に冷えてくる。
「どう……されたのですか?」
「王子さまは、心象を受け取ることに長けておられるのです」
「受け取る…?」
メーナは微笑した。
「レクスファには時々人の心を読める者が生まれます。特に王族は能力が高く、力の差こそあれ、相手の心を感じ取ることができます」
レスファートを温かく見下ろして続ける。
「その中でも、王子さまは過敏なほど人の心の情景に通じやすい方です。この方は、相対する方の心そのままを感じられる……だから先程、あなたを『きれいな』方として感じ取られたなら、その通りなのでしょう。この方を欺けるものなど、この世界にありません」
「どう……されたのですか?」
「王子さまは、心象を受け取ることに長けておられるのです」
「受け取る…?」
メーナは微笑した。
「レクスファには時々人の心を読める者が生まれます。特に王族は能力が高く、力の差こそあれ、相手の心を感じ取ることができます」
レスファートを温かく見下ろして続ける。
「その中でも、王子さまは過敏なほど人の心の情景に通じやすい方です。この方は、相対する方の心そのままを感じられる……だから先程、あなたを『きれいな』方として感じ取られたなら、その通りなのでしょう。この方を欺けるものなど、この世界にありません」
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登録日 2017.01.12 00:52
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