『朱の狩人』1.光(2)アップ。
アスファルトを焼く強い日ざしにうだった空気を切り分けるように、重い音を響かせてZII750が塔華大学に滑り込んできた。するすると勝手知った様子で構内のバイク置き場に滑り込み止まる。エンジンを切って、黒のフルフェイスヘルメットのバイザーを上げた内田正宗は、建物の時計にちらっと目をやった。
「昼前か……・いるはずだな」
うっとうしそうにヘルメットから頭を抜き取る。汗で濡れた髪をかき回しながら、溜息まじりに、
「ったく、何が楽しくて高1の夏から受験勉強するんだか……・ああいうところがわかんねえな、あいつは」
ぼやきながらバイクを降りた。
この前の事件で傷めた右足は本調子とはいかないがほぼ回復している。「驚異的な回復力だな」と呆れた城崎が「仁が気にするのを心配してるのか」とにやにや笑っていたが、「あんたの足じゃねえよ、気にすんな」とやり返した。
鍵をかけ、建物の1つを目指してヘルメットを片手に歩き出す。掲示板に『夏期講習の日程と教室』と書いた紙が張られているのを確認し、指定されている建物の102号室に向かいながら、
「まあ、金ばっかりも使えねえからな……そのうちに俺もする羽目になるか」
肩を竦めた。
「昼前か……・いるはずだな」
うっとうしそうにヘルメットから頭を抜き取る。汗で濡れた髪をかき回しながら、溜息まじりに、
「ったく、何が楽しくて高1の夏から受験勉強するんだか……・ああいうところがわかんねえな、あいつは」
ぼやきながらバイクを降りた。
この前の事件で傷めた右足は本調子とはいかないがほぼ回復している。「驚異的な回復力だな」と呆れた城崎が「仁が気にするのを心配してるのか」とにやにや笑っていたが、「あんたの足じゃねえよ、気にすんな」とやり返した。
鍵をかけ、建物の1つを目指してヘルメットを片手に歩き出す。掲示板に『夏期講習の日程と教室』と書いた紙が張られているのを確認し、指定されている建物の102号室に向かいながら、
「まあ、金ばっかりも使えねえからな……そのうちに俺もする羽目になるか」
肩を竦めた。
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登録日 2017.01.19 19:13
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