『朱の狩人』2. ADDICTED TO (2)アップ
ソファベッドを倒してとりあえずは仁を寝かせ、マイヤ達を部屋に残して、内田と城崎は部屋を出た。
院内でも奥まった場所だけに、患者も医療関係者もあまりうろうろしていない。しかも平日の夕方近く、人気がないのをいいことに、小さな内庭のベンチに並んで腰を降ろし、内田は厳しい顔になっている。
「城崎」
「うん?」
「どうしてあいつの傷がなくなってる?」
内田はゆっくりと暮れ始めた空を見上げながら呟くように尋ねた。
仁が気を失い、それは単にショックによる貧血のようなもの、女みたいなやつだよなとふざけながら、内田は仁を抱え上げてソファベッドに寝かせた。紺野が脈拍と呼吸を確認し、仁の首元まで止めたボタンを2つほど外すのに、例の内田を庇ってできたケロイドを予想して目を背けかけたが、次の瞬間ぎくりとした。
傷は、なかった。
院内でも奥まった場所だけに、患者も医療関係者もあまりうろうろしていない。しかも平日の夕方近く、人気がないのをいいことに、小さな内庭のベンチに並んで腰を降ろし、内田は厳しい顔になっている。
「城崎」
「うん?」
「どうしてあいつの傷がなくなってる?」
内田はゆっくりと暮れ始めた空を見上げながら呟くように尋ねた。
仁が気を失い、それは単にショックによる貧血のようなもの、女みたいなやつだよなとふざけながら、内田は仁を抱え上げてソファベッドに寝かせた。紺野が脈拍と呼吸を確認し、仁の首元まで止めたボタンを2つほど外すのに、例の内田を庇ってできたケロイドを予想して目を背けかけたが、次の瞬間ぎくりとした。
傷は、なかった。
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登録日 2017.01.23 23:41
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