『朱の狩人』3.『印怒羅』(2)アップ
クン……クォォォ……ン……。
暗闇の中で6台のバイクが疾走している。いずれも軽いエンジン音、せいぜい400までの集団だが、よく見ればその塊が一団となって走っているのではないことがわかる。
RDが、前方2台、左右に各1台、後方1台に囲まれて牽制されているのだ。
「く……」
カーブを曲がって体勢を立て直す寸前、頭を前の2台に押さえられ、仁は歯を食いしばった。流されそうな車体を体重移動で無理矢理引き戻す。そうしている間に左右2台、後方の1台が追い迫り、6台は再びだんご状態で夜闇を突進していく。
(だめだ……抜けない……)
仁は心の中で呻いた。何とか隙が見つからないかと、隣のバイクを盗み見る。ホンダNSR250、タンクに筆太のステッカーが銀の光を放ち、『印怒羅』、そう読める。
暗闇の中で6台のバイクが疾走している。いずれも軽いエンジン音、せいぜい400までの集団だが、よく見ればその塊が一団となって走っているのではないことがわかる。
RDが、前方2台、左右に各1台、後方1台に囲まれて牽制されているのだ。
「く……」
カーブを曲がって体勢を立て直す寸前、頭を前の2台に押さえられ、仁は歯を食いしばった。流されそうな車体を体重移動で無理矢理引き戻す。そうしている間に左右2台、後方の1台が追い迫り、6台は再びだんご状態で夜闇を突進していく。
(だめだ……抜けない……)
仁は心の中で呻いた。何とか隙が見つからないかと、隣のバイクを盗み見る。ホンダNSR250、タンクに筆太のステッカーが銀の光を放ち、『印怒羅』、そう読める。
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登録日 2017.01.24 10:36
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