『朱の狩人』4.DISTANCE (1)アップ
「大丈夫みたいだな」
城崎は病棟の使われていない個室のドアを開け、ほっとした。
ベッドには紺野が穏やかな寝息をたてている。もうすぐ夜明けを迎える時間、閉め切ってエアコンがきいている病室、それでも朝の気配が伝わってくるのが不思議だ。
カーテンを明るませてくる光に枕元の明かりを消す。少しためらった後、部屋の隅にあった備え付けのパイプ椅子を引っぱり出して、紺野の眠るベッドサイドに腰を降ろした。膝に肘をついて組んだ指に顎を乗せ、静かな吐息を紡ぐ紺野を見守る。
数時間前の蒼白な顔を思い出して、城崎は苦い顔になった。
(また、失ってしまうのか、と……)
城崎は病棟の使われていない個室のドアを開け、ほっとした。
ベッドには紺野が穏やかな寝息をたてている。もうすぐ夜明けを迎える時間、閉め切ってエアコンがきいている病室、それでも朝の気配が伝わってくるのが不思議だ。
カーテンを明るませてくる光に枕元の明かりを消す。少しためらった後、部屋の隅にあった備え付けのパイプ椅子を引っぱり出して、紺野の眠るベッドサイドに腰を降ろした。膝に肘をついて組んだ指に顎を乗せ、静かな吐息を紡ぐ紺野を見守る。
数時間前の蒼白な顔を思い出して、城崎は苦い顔になった。
(また、失ってしまうのか、と……)
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登録日 2017.01.27 17:40
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