『桜の護王』10.直面(ひためん)(11)アップ。
「つまり…花王紋があると、護王に気持ちが伝わるの?」
「気持ちちゅうか、傷、ちゅうか。姫さんがひどく傷ついたら、俺がその傷みを背負う………俺は『丈夫』にできてるさかいな」
皮肉めかした笑みがようやく護王の唇に戻った。
「祭の三日目に……その……そういう儀式があって。ほんとはそこで俺と姫さんが体の傷みも繋がるんやけど」
「あ…ああ」
言われてようやく洋子も理解した。
「三日目って、つまり…護王と姫さんの初めての、ってこと…」
「うん…まあ…俺は…待ってられへんかったから」
ふわあっとみるみる護王が赤くなって、つられて洋子も顔が熱くなって目を伏せた。
「じゃあ…もう…私と護王は…」
「うん……あんたが傷ついたら俺には伝わる……伝わるはずなんや。そやし、さっきはわけがわからへんで……何であんたが死んでるのに、俺にわからへんかったんやって、そう思たらもう…何が何や、わからへんようになって」
(ひょっとしたら)
そこにはやはり『姫さん』ではないかもしれないという思いもあったのだろう。
「気持ちちゅうか、傷、ちゅうか。姫さんがひどく傷ついたら、俺がその傷みを背負う………俺は『丈夫』にできてるさかいな」
皮肉めかした笑みがようやく護王の唇に戻った。
「祭の三日目に……その……そういう儀式があって。ほんとはそこで俺と姫さんが体の傷みも繋がるんやけど」
「あ…ああ」
言われてようやく洋子も理解した。
「三日目って、つまり…護王と姫さんの初めての、ってこと…」
「うん…まあ…俺は…待ってられへんかったから」
ふわあっとみるみる護王が赤くなって、つられて洋子も顔が熱くなって目を伏せた。
「じゃあ…もう…私と護王は…」
「うん……あんたが傷ついたら俺には伝わる……伝わるはずなんや。そやし、さっきはわけがわからへんで……何であんたが死んでるのに、俺にわからへんかったんやって、そう思たらもう…何が何や、わからへんようになって」
(ひょっとしたら)
そこにはやはり『姫さん』ではないかもしれないという思いもあったのだろう。
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登録日 2016.09.12 22:43
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