『ラズーン』第一部 9.シェーランの山賊(コール)(8)(個人サイトでアップ)
「っ…」
はらりと花びらが一枚落ちた。か弱く脆い花弁がなかなかうまく落ち着いてくれない。
「やりにくそうだな。全部落ちてしまうぞ」
「……ん、そ……だね」
アシャの苦笑した声が胸に堪えた。お前にはそんなものは似合わない、そう言われた気がした。
(わかってる)
きつく唇を噛み締めて、丁寧に整えようとするたびに花びらが散り落ちる。
(わかって、るから)
花1つさえ自分で満足に扱えない、それが分不相応な格好をしているからだと嘲笑されているようで、体が熱くなってなお焦る。
(何も、こんなときに)
アシャが見ているその前で、こんなみっともない格好を晒さなくてもいいじゃないか。
(綺麗だと思ってもらえなくてもいいから)
せめて、せめて。
はらりと花びらが一枚落ちた。か弱く脆い花弁がなかなかうまく落ち着いてくれない。
「やりにくそうだな。全部落ちてしまうぞ」
「……ん、そ……だね」
アシャの苦笑した声が胸に堪えた。お前にはそんなものは似合わない、そう言われた気がした。
(わかってる)
きつく唇を噛み締めて、丁寧に整えようとするたびに花びらが散り落ちる。
(わかって、るから)
花1つさえ自分で満足に扱えない、それが分不相応な格好をしているからだと嘲笑されているようで、体が熱くなってなお焦る。
(何も、こんなときに)
アシャが見ているその前で、こんなみっともない格好を晒さなくてもいいじゃないか。
(綺麗だと思ってもらえなくてもいいから)
せめて、せめて。
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登録日 2017.02.06 01:36
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