『緑満ちる宇宙』第4章 サヨコ・J・ミツカワ(1) アップ。
歓迎されてはいないだろう、とサヨコもどこかで思っていた。
『CN』の中に『GN』が、それも、連邦からの調査官として入るのだから。
だが、これほど明確な拒否反応を、それも責任者であるスライ、サヨコが唯一きちんと話を通さなくてはならない相手から示されるとは、思ってもいなかった。
くせのある黒い髪が首元あたりでカールしている。瞳は暗くて深い緑だ。整った東洋系の目鼻立ちに、不愉快そうな険しい表情を刻んで、スライはこちらを見つめている。
開いたドアを境に、2人の男とサヨコの間には奇妙な沈黙が横たわったままだ。
それを、どう乗り越えたものか、サヨコは途方に暮れた。
きっかけを作ったのはファルプだった。
「……ああ、もう大丈夫かね?」
丸い鼻、丸い顔、やや赤みがかったピンク色の肌、赤い髪に青い瞳。それらが白衣を着た丸い体の上に乗っている姿には、誰でも警戒心を解くだろう。ファルプはその容貌の適切な生かし方を心得ていると見えた。にこりとサヨコに笑って見せ、スライを振り返る。
「その通り、この男がスライ・L・ターン。口の悪い切れ者だよ。私はファルプ。ファルプ・A・B・C・コントラ。ステーションの医師を務めている」
「A・B・C? 本名、ですか?」
サヨコはファルプの心遣いに感謝して話題に乗った。
『CN』の中に『GN』が、それも、連邦からの調査官として入るのだから。
だが、これほど明確な拒否反応を、それも責任者であるスライ、サヨコが唯一きちんと話を通さなくてはならない相手から示されるとは、思ってもいなかった。
くせのある黒い髪が首元あたりでカールしている。瞳は暗くて深い緑だ。整った東洋系の目鼻立ちに、不愉快そうな険しい表情を刻んで、スライはこちらを見つめている。
開いたドアを境に、2人の男とサヨコの間には奇妙な沈黙が横たわったままだ。
それを、どう乗り越えたものか、サヨコは途方に暮れた。
きっかけを作ったのはファルプだった。
「……ああ、もう大丈夫かね?」
丸い鼻、丸い顔、やや赤みがかったピンク色の肌、赤い髪に青い瞳。それらが白衣を着た丸い体の上に乗っている姿には、誰でも警戒心を解くだろう。ファルプはその容貌の適切な生かし方を心得ていると見えた。にこりとサヨコに笑って見せ、スライを振り返る。
「その通り、この男がスライ・L・ターン。口の悪い切れ者だよ。私はファルプ。ファルプ・A・B・C・コントラ。ステーションの医師を務めている」
「A・B・C? 本名、ですか?」
サヨコはファルプの心遣いに感謝して話題に乗った。
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登録日 2017.02.09 21:56
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