【台本】時限爆弾解除

茶屋

文字の大きさ
1 / 1

【台本】時限爆弾解除

しおりを挟む
=====================================================
■登場人物

 レヴィ(♂):国を変えてやる、と意気込むが空振り多し。
 ジョズ(♂):手先が器用。いろんなものを自作できる。

=====================================================
■配役(2:0:0) 所要時間:10分くらい

 レヴィ(♂)[L66]:
 ジョズ(♂)[L65]:

  ※L**:セリフ数
=====================================================
■台本

<アジト>

 ジョズ:「お。やっと起きてきたか。」

 レヴィ:「おぅ。また、目覚ましが壊れたみたいでよぉ…ふわぁーあ。」

 ジョズ:「そうそう。例の出来上がったぞ。」

 レヴィ:「なに?! 出来たのか!」

 ジョズ:「おお。昨日の深夜に完成だ。
      とにかく、見てくれよ。きっと気に入るぜ!」

 レヴィ:「どれどれ?」

 ジョズ:「ジャジャーン!! どうだぁー!」

 レヴィ:「おおおおお!」

 ジョズ:「どうよ?」

 レヴィ:「流石、ジョズ! 元の通りじゃねーか。
      肝心の威力はどのくらいなんだ?」

 ジョズ:「威力は凄ぇぞ。かなり離れてても大丈夫なはずだ。」

 レヴィ:「…はず? ”はず”ってなんだよ。試してないのか?」

 ジョズ:「試す訳にはいかないだろ?」

 レヴィ:「試せよ。」

 ジョズ:「無理だろ?」

 レヴィ:「出来るだろ。」

 ジョズ:「どこで?」

 レヴィ:「ここで。」

 ジョズ:「試すにしても、ここはヤバイだろ!?」

 レヴィ:「なんでだよ? 早速、試してみようぜ。」

 ジョズ:「お、おい。ちょっと…!」

 レヴィ:「えーっと…。あれ? これどうやって時間を設定するんだ?」

 ジョズ:「パソコンから直接設定するんだよ!」

 レヴィ:「パソコン!? なんでそんな面倒なことしなきゃなんねーんだよ?」

 ジョズ:「仕方ないだろ。そういう設計なんだから!」

 レヴィ:「ちぇ。んじゃ、ちょっとタイマーをセットして鳴らしてみてくれよ。」

   (レヴィの手でボタンが押されていることに気が付く)

 ジョズ:「…ん?」

 レヴィ:「”ん?”じゃねーよ。鳴らして音を聞かせてくれっての。」

 ジョズ:「…ちょっと待て。」

 レヴィ:「なにを待つんだよ?」

    (装置を手放そうとするレヴィ)

 ジョズ:「うわああ!?ちょっと待てって!動くな!
      その装置から手を離すな!!!」

 レヴィ:「おいおい!びっくりさせんなよ…。
      いきなり大声出すんじゃねーよ。近所迷惑だろ。」

 ジョズ:「確認したいことがある。
      その間、その装置を絶対離すんじゃないぞ。」

 レヴィ:「ああ、なんだよ?」

 ジョズ:「今から3つ質問するぞ。」

 レヴィ:「ああ。だから、なんだよ?」

 ジョズ:「お前、俺に爆弾を作れって言ったよな?」

 レヴィ:「言ってないよ。」

 ジョズ:「……。」

 レヴィ:「……。」

 ジョズ:「……。」

 レヴィ:「次の質問は?なに?」

 ジョズ:「いや、今の1つで十分だった。」

 レヴィ:「そうか、じゃあ…」

 ジョズ:「うおおおおい! 待て待て待て!!!」

 レヴィ:「だから! なんだよ!?」

 ジョズ:「落ち着いて聞いてくれ。決して、手は離すなよ? いいな?」

 レヴィ:「手? ああ、分かった。」

 ジョズ:「あああ! 逆!逆! そっちは離していいけど、そっちはダメ!」

 レヴィ:「どっちだよ?」

 ジョズ:「椅子を掴んでいる方の手は離しても良いから、
      装置を掴んでる手は離すな。」

 レヴィ:「んあ。こっちか。こっちはいいんだな?」

 ジョズ:「それと…その親指で押してるボタンは離すな。
      俺の言葉…理解できるか?」 

 レヴィ:「バカにしてんのか。ったく、ボタンって…これか?」

 ジョズ:「だぁぁぁぁ! だから、なんで離すんだよぉ!?」

 レヴィ:「ん?なんか点滅し始めたぞ?」

 ジョズ:「バカ! レヴィ! バカ! お前っ…バカ!!」

 レヴィ:「バカバカうっせーなぁ。お?ちゃんと動いてるじゃん。」

 ジョズ:「動いたらダメなんだよ!」

 レヴィ:「自分で作っておいて、動いたらダメってなんだよ。
      おかしなこと言うなぁ。」

 ジョズ:「自分の才能をこんなに恨む日が来るとは!!」

 レヴィ:「で、いつ鳴るのコレ?」

 ジョズ:「鳴らないよ!」

 レヴィ:「は? 鳴らないって…それじゃ意味ないだろ?」

 ジョズ:「鳴らなくもないけど…!
      音がしたと同時に、俺達はココにはもう居ないけどな!」

 レヴィ:「なんでキレてんだよ。」

 ジョズ:「そりゃキレますよ!」

 レヴィ:「なんで敬語なんだよ…?」

 ジョズ:「だってソレ…爆弾ですから!!」

 レヴィ:「…………爆音だろ?」

 ジョズ:「爆音じゃねーよ! 爆弾だ! ニヤニヤすんな!」

 レヴィ:「あはは! 爆弾って。
      目覚まし時計が爆発したら、洒落にならねーだろ?」

 ジョズ:「つまり、そういう事なんですけど。」

 レヴィ:「え、どういう事?」

 ジョズ:「そういう事。」

 レヴィ:「………はぁっ!?」

 ジョズ:「お前が時限爆弾を起動させちまったんだよ!」

 レヴィ:「はぁぁぁぁぁ!? 何作ってくれちゃってんの、お前!?」

 ジョズ:「今、そんなこと言ってる場合じゃねーよ!」

 レヴィ:「あ、ああああ、ああああああ。そ、そ、そ、そうだな。」

 ジョズ:「まず落ち着け。」

 レヴィ:「む、無理だ。」

 ジョズ:「自分でやったんじゃねーか! しっかりしろよ!」

 レヴィ:「いや、知らなかったんだ。
      俺、知らなかったんだ!…だから俺は悪くない。」

 ジョズ:「知らないで済まないんだよ、大人の世界は!!!」

 レヴィ:「ボク子供だもん。成長痛で毎晩つらいんだもん。
      サンタも居るし、空飛ぶパン男も実在するって信じてるもん。
      あと、鉄道も喋るって…」

 ジョズ:「ベタな逃げ方やめろ!帰って来い、レヴィ!
      まだ、助かる道はある!!」

 レヴィ:「まだ、俺にも明日を生きるチャンスが残されていのか?!」

 ジョズ:「ああ、こんなこともあろうかと”解除コード”を設定してある。」

 レヴィ:「流石だぜ、ジョズ! こんな事態も想定済みだったのかよ!」

 ジョズ:「…まぁ。”こんなことも”ってのは、勢いで言っただけだ。」

 レヴィ:「あああああ、俺の明日が!未来がぁぁぁ。定期預金がぁぁぁ!」

 ジョズ:「落ち着け! 解除コードは本当だから!」

 レヴィ:「っ!そうか!良し!じゃあ、その解除コードをやってくれよ!」

 ジョズ:「おう。ラレリルレロラロ。」

 レヴィ:「何やってんだよ? 頭おかしくなったのか?」

 ジョズ:「解除コードは音声入力になってんだ。今のは、口の準備体操。」

 レヴィ:「なんだかわかんねーけど、早くやれ!」

 ジョズ:「ペギー・バブコック(Peggy Babcock)」(× 早口3回)

 レヴィ:「呪文…なのか?」

 ジョズ:「早口言葉だよ。」

 レヴィ:「なんでそんなもん解除コードにしたんだよ?!」

 ジョズ:「いいだろ。でも、これで解除でき…」

 レヴィ:「てねーよ!? 表示の点滅が早くなったぞ!?」

 ジョズ:「ええ!? や、やべぇ…時間切れだ!!!」

 レヴィ:「う!!!!!!」

    (目覚まし時計のアラーム)

    (目覚まし音:ピピピッ、ピピピッ)

 ジョズ:「……あ?」

 レヴィ:「…お?」

 ジョズ:「あれ? 爆発…しない?」

 レヴィ:「これ、本当に爆弾か? この音…どう聴いても
      目覚ましのアラーム音だと思うんだけどよ。」

 ジョズ:「本当だな。…これ、目覚まし時計だな。」

   (ジョズ、時計のアラームを止める)

 レヴィ:「なんだよぉ~…はぁ~。だろ? これ俺が元々使ってた時計だろ?」

 ジョズ:「そういうことになるな。
      でも…レヴィが、時計を修理するついでに
      これと同じタイプの爆弾を作ってくれって。」

 レヴィ:「えー? 言ったー?」

 ジョズ:「言った。」

 レヴィ:「そうだっけ? 俺、酔ってたんじゃねーかな…。
      ま、いいじゃん。無事だったんだし。」

 ジョズ:「ま、そうだな。
      ……って、ちょっと待て。」

 レヴィ:「今度はなんだよ。」

 ジョズ:「コレが、お前から渡された時計だったとしたら…?」

 レヴィ:「だったとしたら…なんだよ?」

 ジョズ:「俺が作った”時限爆弾”は、どこにいったんだ?」

 レヴィ:「そんなの知らねーよ。自分で探せよ。」

 ジョズ:「おかしーなぁ…。昨夜、ココに置いておいたのに…。」

 レヴィ:「とりあえず、この目覚まし時計サンキューな。明日からコレ使うよ。」

 ジョズ:「っ!? おい、レヴィ…
      お前、さっき起き掛けに何か言ってなかったか?」

 レヴィ:「なんか言ったっけ?」

 ジョズ:「目覚ましが鳴らなかったとか、どうとか。」

 レヴィ:「ん? ああ、ベッドの横に置いてあった時計がよ………ぉ?」

 ジョズ:「…それ、ボタンは?」

 レヴィ:「ハハ……何回も押した。」

 ジョズ:「っ!このバカ!!!」

 レヴィ:「急げ、ジョズ! 俺の未来を守るんだぁぁ!!!」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

声劇・シチュボ台本たち

ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。 声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。 使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります) 自作発言・過度な改変は許可していません。

👨一人用声劇台本「寝落ち通話」

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。 続編「遊園地デート」もあり。 ジャンル:恋愛 所要時間:5分以内 男性一人用の声劇台本になります。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

コント文学『パンチラ』

岩崎史奇(コント文学作家)
大衆娯楽
春風が届けてくれたプレゼントはパンチラでした。

片思い台本作品集(二人用声劇台本)

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
今まで投稿した事のある一人用の声劇台本を二人用に書き直してみました。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。タイトル変更も禁止です。 ※こちらの作品は男女入れ替えNGとなりますのでご注意ください。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

処理中です...