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第8章
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(何だか…取ってつけたような感じだなぁ)
宗太郎には、やはり神林君の狙いが分からない。
言われるままに、開けたのだけれど、本当にそれで、いいのだろうか?
ふと、そんなことを思う。
「あとは…その扉を開けたら、クリアだ」
さらに神林くんは、軽い調子で続ける。
もしかしたら自分は、ただ試されているだけなのか、と宗太郎は疑う。
「カギ…貸して」
だが…そんなことはオクビにも出さず、宗太郎は神林くんに向かって、
手を伸ばす。
「あっ、そうだな」
はい、と先ほど見つけたカギを、宗太郎に手渡す。
鍵穴に差し込むと、まったく抵抗なく、あっさりと開いた。
何だか逆に、物足りないくらいだ。
「で、今度はどうすればいい?」
だが淡々と、神林君の方に向く。
「えっ」
神林くんは、すぐに反応して
「そこに、何かないか?」
宗太郎の傍らに立つ。
何かって、なに?
訳の分からぬままに、扉の脇に立つ。
まさか…わかりやすく、スィッチがあるとか、ブレーカーのボックスが
あるとか、そんなことはないよなぁ~
そう思っていると…
ふと、小さな箱が、扉の脇についているのが見えた。
白くて、小さな正方形の箱だ。
「これは…なに?」
見たこともない箱だ。
「あっ、あった?
じゃあ…それ、開けてみて」
神林くんは、迷うことなく宗太郎に言った。
宗太郎には、やはり神林君の狙いが分からない。
言われるままに、開けたのだけれど、本当にそれで、いいのだろうか?
ふと、そんなことを思う。
「あとは…その扉を開けたら、クリアだ」
さらに神林くんは、軽い調子で続ける。
もしかしたら自分は、ただ試されているだけなのか、と宗太郎は疑う。
「カギ…貸して」
だが…そんなことはオクビにも出さず、宗太郎は神林くんに向かって、
手を伸ばす。
「あっ、そうだな」
はい、と先ほど見つけたカギを、宗太郎に手渡す。
鍵穴に差し込むと、まったく抵抗なく、あっさりと開いた。
何だか逆に、物足りないくらいだ。
「で、今度はどうすればいい?」
だが淡々と、神林君の方に向く。
「えっ」
神林くんは、すぐに反応して
「そこに、何かないか?」
宗太郎の傍らに立つ。
何かって、なに?
訳の分からぬままに、扉の脇に立つ。
まさか…わかりやすく、スィッチがあるとか、ブレーカーのボックスが
あるとか、そんなことはないよなぁ~
そう思っていると…
ふと、小さな箱が、扉の脇についているのが見えた。
白くて、小さな正方形の箱だ。
「これは…なに?」
見たこともない箱だ。
「あっ、あった?
じゃあ…それ、開けてみて」
神林くんは、迷うことなく宗太郎に言った。
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