となりのソータロー

daisysacky

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第10章

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「どうして、ここに?」
 正直…自分が高柳君に、つけられているだなんて、思っても
いなかった。
宗太郎は目の前にいる、委員長の取り巻きたちを、信じられない
思いで見つめる。
「やぁ、デートの最中に、邪魔して悪かったね」
 高柳君はニヤニヤ笑って、清子の顔をじろじろ見つめる。
「ふぅーん、キミは、こういうのがタイプだったのかぁ」
彼が言うと、
「中々いい趣味だなぁ」
ひゅうひゅうと口笛を吹きながら、仲間たちもゲラゲラと笑う。
 何だか嫌な予感がして、宗太郎は清子をかばおうとするけれど…
清子はまったく怖がる様子もなく、むしろジロリとにらみ返す。
「で、何でこんな所にいるんだ?」
 相変わらず弱いものをいたぶる口調で、宗太郎に向かって聞いてくる。
おそらく、答えはすでにわかっているだろうに…と、宗太郎はソッポを
向いた。


「あれ?お気に召しませんでしたかねぇ」
 だが高柳くんは、さらにジロジロと、宗太郎をじっとりとした
粘っこい目で見る。
「高柳くんこそ、何でこんな所に?」
リンとした口調で、宗太郎が聞く。
「へぇ~」
普段宗太郎は、教室の隅で黙っているタイプだ。
だからこんな風に、まさか自分たちに歯向かってくるとは、予想も
していなかったのだろう。
高柳くんは、宗太郎と清子とを見比べるようにして、じぃっと見る。
「いや、校門で君たちが見えたから、どこへ行くのかなぁ~と、
 思ってさ!」
ニヤニヤと笑う。
「しかし、ホント、いい趣味をしてるなぁ~
 お化け屋敷で、デートとは!」
腰ぎんちゃくの山下君が、宗太郎に向かって、大きな声で言った。
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