となりのソータロー

daisysacky

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第15章

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「キミのじいちゃん…ここで何をしていたか、覚えてる?」
 神林君の質問には答えずに、宗太郎はいきなり話しかける。
「何を言っているんだ?」
彼は一瞬、イラッとした顔をするけれど…すぐに、
「実験をしていたんだろ?」
宗太郎に、そう聞く。
「いや、それは違うよ」
宗太郎はニコニコしながら、清子を見る。

「清子は…覚えてる?」
「えっ?」
 何で、私にそんなことを聞くの、と…清子も宗太郎がおかしくなったのか、
といぶかし気に、じぃっと見つめる。
「じいちゃんは…みんなが遊ぶのを、見ていたんだ」
 だが宗太郎は、そんなことは気にせずに、歌うように言う。
「そうして、じいちゃんは…あの子が目覚めるのを、待っていた」
「えっ?」
「目覚める?」
 宗太郎のひと言に、みんなは耳を疑う。
「あの子って、だれ?」
「ソータローの姉さん?」
「まさか…人形?」
口々に言うのを見て、宗太郎は笑う。
「違うよ!あの女の子が…そこにいたんだ」
そう言うと…まっすぐに、ベッドの方を指差した。

「えっ?」
 一瞬、宗太郎が何を言っているのか、理解が出来ない。
(何を言っているの?何が見える、と言うの?)
清子はむしろ、心配そうに宗太郎を見る。
「はっ?何を言っているんだ?」
オジサンが、バカにするように
「ついに…頭まで、おかしくなったのか?」
ゲラゲラと笑った。
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