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突然の襲撃を受け、訳も分からないまま、馬車は山の手へ向かっていく。
すでに日は落ち、月が昇り始めていた。
馬車が向かったのは、ひっそりと佇む山荘だ。
造りはかなり立派で、貴族や大商人の所有であることはすぐに分かった。
「さあ、こっちだ」
馬車が停まると、外に出るよう男が顎をしゃくる。
緊張に顔を強張らせながら、ハイネは大人しく従う。
今はそれ以外に方法はない。
(今は従順なふり……。いざとなったらすぐに逃げられるように軽々しく動かないようにしないと)
こんなことをする人物は一体何者なのか。
どんな目的があるのか。
冷静に見極めなければならない。
そして相手が隙を作るように従順でいなければならない。
ハイネが連れて行かれたのは、二階の一室。
「入れ」
「っ!」
部屋に居る人物の姿に危うく悲鳴をあげそうになってしまった。
そこにいたのは、エッケン・ヴァン・ドラウム。
ソファーにふんぞり返っていた彼は醜い顔を笑みで歪ませると、手にしていたグラスの中身を呷り、ハイネと二人にするよう命じた。
「狩猟祭以来、ですかな。公爵夫人」
公爵夫人、という言葉にこれみよがしなアクセントを置く。
エッケンは嫌みったらしくほくそ笑んだ。
「侯爵。あなたがやっていることは犯罪よ。その自覚はあるのっ」
「フハハ! 犯罪とは。私は本来、自分のものになるものを取り替えしたに過ぎない」
「私は物じゃないし、あなたの物になるなんてありえないっ」
億劫そうに立ち上がったエッケンが、距離を詰めてくる。
ハイネはあっという間に壁際まで追い詰められてしまう。
「私より、あの男がいいと? 愛人をはべらせているのは私と一緒なのに……。あぁ、なるほど。兄と弟、公爵家の兄弟を手玉に取ったという事実が重要なのですかな?」
ニタニタと笑い、平然と侮辱する。
「馬鹿なことを言わないで!」
「ずいぶん強気だな。あの男が助けに来るとでも思っているか? そこまで自分が大事にされていると?」
ぐ、と言葉を飲み込んだ。
そんなことはないことを、ハイネが一番よく分かっている。
脂肪にまみれた分厚い指先が、ハイネの細い顎を乱暴に掴む。
「て、手を離して……っ」
「これは申し訳ございませんい。侯爵ごときが侯爵夫人にこんなことをしてはいけませんよねえ。──フハハ! 調子に乗るなよ、貧乏伯爵の小娘めッ!」
豹変したようにエッケンは、ハイネの右頬を叩く。その勢いでハイネは床へ倒れた。
「こっちへ来い!」
「や、やめ……てっ!」
エッケンは首根っこを掴むとズルズルと引きずり、部屋の奥にある寝室へ引きずりこもうとする。
ハイネはその腕に無我夢中で噛みつく。
「ぐぁっ!」
エッケンが濁った悲鳴を上げ、指先から力が抜けた。
ハイネはエッケンの手から逃れると、居間のバルコニーに飛び出し、下を見る。
眼下には池があった。
「高飛車な小娘めぇ! 無駄な足搔きはよしてさっさと来い! そこから飛び降りたところでただ痛い目を見るだけだ! 大人しく儂のものになれっ!」
エッケンが近づいてくる。
あの男に抱かれ、口づけをされる。
考えるだけで虫唾が走った。
「あなたに抱かれるくらいなら死んだほうがましだわ!」
ハイネはバルコニーの手すりをまたぐと、躊躇うことなく池に飛び込んだ。
全身ぐっしょりと濡れながらどうにか陸地へ這い上がり、駆け出す。
「小娘が逃げた! 早く捕まえろっ!」
エッケンがバルコニーから叫ぶのを聞きながら、ハイネは森の中へ向かった。
水を吸ったドレスのせいで動きが制限されてしまうが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
今度捕まれば、次に逃げる機会は訪れないだろう。
心細さに胸が塞ぐ。
(アーサー!)
ハイネはぐっとこみあげるものに、下唇を噛みしめた。
振り返ると、追っ手の持つ灯りが木々の間からちらちらと垣間見えた。
「ハァハァ」
息が上がり、足元がふらつく。
木の根っこに躓き、地面を転がった。
起き上がろうとするが、疲労した身体は思うように動いてはくれない。
やがて大勢の足音が近づく。
顔を上げると、十人ほどの男たちに取り囲まれていた。
「小娘め。人が優しくしていたら図に乗りおって!」
息を切らせたエッケンが憤怒の表情で、ハイネの髪の毛を掴んでくる。
「いやぁ……!」
必死にその手から逃れようとするが、駄目だった。
恐怖と痛みで涙が滲む。
「今さら泣こうがわめこうが、優しくなどしてやらんからな! お前にはまず仕置きが必要だ! 立場をわきまえさせてやる!」
髪の毛を掴まれ、引きずられる。
その時、どこからともなく力強い馬蹄が聞こえてくる。
「何だ?」
エッケンや部下の男たちおが辺りをキョロキョロと見回す。
その時、木々の間から黒い馬が近づいてくるのが見えた。
刺客たちとすれ違い様、乗り手が地面に飛び降りるや、腰の剣を抜く。
白刃が閃けば、二人の刺客を立て続けに斬り倒した。
「ハイネを返して貰う!」
アーサーが声を上げた。
「ええい、殺せ!」
刺客たちが腰の剣を抜き、アーサーを取り囲んだ。
いくらアーサーが手練れと言っても、数の差が――。
しかしハイネが想像した以上に、アーサーは強かった。
最低限の動きで刺客たちの剣を受け止め、流れるような美しい動きで一人一人を確実に仕留めていけば、数の差がみるみる縮んでいった。
刺客たちは明らかな力量の差をまざまざと見せつけられ、明らかに腰が引けていた。
そこに躊躇いなく突っ込んでいくアーサーは返り血をかぶりながら、次々と刺客を倒す。
「この化け物めっ!」
二人が前後を挟んで同時に襲いかかるが、アーサーは正面の敵の剣を弾いて態勢を崩せば、返す刀で背後の敵兵を右肩から左脇腹へと袈裟に斬った。
左足を軸足に半回転し、態勢を立て直そうとしている刺客の心の臓を容赦なく貫く。
一分と経たないうちに、八人の刺客は物言わぬ骸になった。
「……う、動くな!」
ハイネの首にエッケンの腕が巻き付き、半ば無理矢理起き上がらされ、喉元へ短剣を突きつけた。
「それ以上、動けば、この小娘を殺すぞっ!」
エッケンは必死に脅そうとしているようだが、声は上擦り、とても迫力はない。
たちまち十人の刺客を殺したアーサーの無言の圧力に、完全に呑まれていた。
一歩一歩、アーサーはためらうことなく近づく。
「動くなと言うのが、き、聞こえないのかああああ……!」
アーサーが早足になるや、エッケンの恐怖が最高潮に達しだ。
ハイネの体をアーサーへ追いやるや、背中を向けて逃げ出す。
しかし逃れられるはずがない。
アーサーにあっという間に追いつかれ、首根っこを掴まれて地面へ引き倒された。
「い、命だけは助けてくれっ! 金ならいくらでもやる! その女も返す! お願いだ……いや、お願いです、この通りです……っ!」
エッケンはハイネに対して見せた傲慢な態度などおくびにも出さず、平身低頭、祈るように頭を下げた。
「命は助けてやる。お前ごとき殺したところで、何の意味もない」
「ありがとうございます……!」
アーサーは死んだ刺客の体を探り、携帯していた縄を引っ張り出したかと思うと、エッケンの両腕を拘束する。そしてその縄をそばにあった木にくくりつけた。
「な、何を、しているのですかっ」
エッケンは悲鳴を上げた。
「俺が殺さずとも、自然がどうにかしてくれる。耳を澄ましてみろ。聞こえるだろ」
狼の遠吠えだ。
「待て、行かないでくれ! も、戻ってききてくれぇぇ!」
「あまり騒ぐと、奴らが寄ってくるかもしれないぞ」
「……っ!」
エッケンは口を噤む。
「ハイネ、平気か」
「待って。今、私は濡れてて」
「問題ない」
アーサーは何のためらいもなくハイネを抱き上げると、馬へと乗せた。
「……アーサー……どうして、ここに……」
「お前が誘拐される現場をショーンが見ていて、俺に教えてくれたんだ」
「ショーンが……?」
「詳しくは屋敷に戻ってからだ」
彼の眼差しは、これまでとは違い、温もりを感じさせた。
一体何があったのだろうか。
「侯爵は本当にあのまま放置するの」
「明日まで生きていれば、部下に命じて捕まえさせる。あの男のことはもう忘れろ。あいつがお前と関わることは二度とない」
アーサーは「ハッ」と鞭を入れ、馬を駆けさせた。
すでに日は落ち、月が昇り始めていた。
馬車が向かったのは、ひっそりと佇む山荘だ。
造りはかなり立派で、貴族や大商人の所有であることはすぐに分かった。
「さあ、こっちだ」
馬車が停まると、外に出るよう男が顎をしゃくる。
緊張に顔を強張らせながら、ハイネは大人しく従う。
今はそれ以外に方法はない。
(今は従順なふり……。いざとなったらすぐに逃げられるように軽々しく動かないようにしないと)
こんなことをする人物は一体何者なのか。
どんな目的があるのか。
冷静に見極めなければならない。
そして相手が隙を作るように従順でいなければならない。
ハイネが連れて行かれたのは、二階の一室。
「入れ」
「っ!」
部屋に居る人物の姿に危うく悲鳴をあげそうになってしまった。
そこにいたのは、エッケン・ヴァン・ドラウム。
ソファーにふんぞり返っていた彼は醜い顔を笑みで歪ませると、手にしていたグラスの中身を呷り、ハイネと二人にするよう命じた。
「狩猟祭以来、ですかな。公爵夫人」
公爵夫人、という言葉にこれみよがしなアクセントを置く。
エッケンは嫌みったらしくほくそ笑んだ。
「侯爵。あなたがやっていることは犯罪よ。その自覚はあるのっ」
「フハハ! 犯罪とは。私は本来、自分のものになるものを取り替えしたに過ぎない」
「私は物じゃないし、あなたの物になるなんてありえないっ」
億劫そうに立ち上がったエッケンが、距離を詰めてくる。
ハイネはあっという間に壁際まで追い詰められてしまう。
「私より、あの男がいいと? 愛人をはべらせているのは私と一緒なのに……。あぁ、なるほど。兄と弟、公爵家の兄弟を手玉に取ったという事実が重要なのですかな?」
ニタニタと笑い、平然と侮辱する。
「馬鹿なことを言わないで!」
「ずいぶん強気だな。あの男が助けに来るとでも思っているか? そこまで自分が大事にされていると?」
ぐ、と言葉を飲み込んだ。
そんなことはないことを、ハイネが一番よく分かっている。
脂肪にまみれた分厚い指先が、ハイネの細い顎を乱暴に掴む。
「て、手を離して……っ」
「これは申し訳ございませんい。侯爵ごときが侯爵夫人にこんなことをしてはいけませんよねえ。──フハハ! 調子に乗るなよ、貧乏伯爵の小娘めッ!」
豹変したようにエッケンは、ハイネの右頬を叩く。その勢いでハイネは床へ倒れた。
「こっちへ来い!」
「や、やめ……てっ!」
エッケンは首根っこを掴むとズルズルと引きずり、部屋の奥にある寝室へ引きずりこもうとする。
ハイネはその腕に無我夢中で噛みつく。
「ぐぁっ!」
エッケンが濁った悲鳴を上げ、指先から力が抜けた。
ハイネはエッケンの手から逃れると、居間のバルコニーに飛び出し、下を見る。
眼下には池があった。
「高飛車な小娘めぇ! 無駄な足搔きはよしてさっさと来い! そこから飛び降りたところでただ痛い目を見るだけだ! 大人しく儂のものになれっ!」
エッケンが近づいてくる。
あの男に抱かれ、口づけをされる。
考えるだけで虫唾が走った。
「あなたに抱かれるくらいなら死んだほうがましだわ!」
ハイネはバルコニーの手すりをまたぐと、躊躇うことなく池に飛び込んだ。
全身ぐっしょりと濡れながらどうにか陸地へ這い上がり、駆け出す。
「小娘が逃げた! 早く捕まえろっ!」
エッケンがバルコニーから叫ぶのを聞きながら、ハイネは森の中へ向かった。
水を吸ったドレスのせいで動きが制限されてしまうが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
今度捕まれば、次に逃げる機会は訪れないだろう。
心細さに胸が塞ぐ。
(アーサー!)
ハイネはぐっとこみあげるものに、下唇を噛みしめた。
振り返ると、追っ手の持つ灯りが木々の間からちらちらと垣間見えた。
「ハァハァ」
息が上がり、足元がふらつく。
木の根っこに躓き、地面を転がった。
起き上がろうとするが、疲労した身体は思うように動いてはくれない。
やがて大勢の足音が近づく。
顔を上げると、十人ほどの男たちに取り囲まれていた。
「小娘め。人が優しくしていたら図に乗りおって!」
息を切らせたエッケンが憤怒の表情で、ハイネの髪の毛を掴んでくる。
「いやぁ……!」
必死にその手から逃れようとするが、駄目だった。
恐怖と痛みで涙が滲む。
「今さら泣こうがわめこうが、優しくなどしてやらんからな! お前にはまず仕置きが必要だ! 立場をわきまえさせてやる!」
髪の毛を掴まれ、引きずられる。
その時、どこからともなく力強い馬蹄が聞こえてくる。
「何だ?」
エッケンや部下の男たちおが辺りをキョロキョロと見回す。
その時、木々の間から黒い馬が近づいてくるのが見えた。
刺客たちとすれ違い様、乗り手が地面に飛び降りるや、腰の剣を抜く。
白刃が閃けば、二人の刺客を立て続けに斬り倒した。
「ハイネを返して貰う!」
アーサーが声を上げた。
「ええい、殺せ!」
刺客たちが腰の剣を抜き、アーサーを取り囲んだ。
いくらアーサーが手練れと言っても、数の差が――。
しかしハイネが想像した以上に、アーサーは強かった。
最低限の動きで刺客たちの剣を受け止め、流れるような美しい動きで一人一人を確実に仕留めていけば、数の差がみるみる縮んでいった。
刺客たちは明らかな力量の差をまざまざと見せつけられ、明らかに腰が引けていた。
そこに躊躇いなく突っ込んでいくアーサーは返り血をかぶりながら、次々と刺客を倒す。
「この化け物めっ!」
二人が前後を挟んで同時に襲いかかるが、アーサーは正面の敵の剣を弾いて態勢を崩せば、返す刀で背後の敵兵を右肩から左脇腹へと袈裟に斬った。
左足を軸足に半回転し、態勢を立て直そうとしている刺客の心の臓を容赦なく貫く。
一分と経たないうちに、八人の刺客は物言わぬ骸になった。
「……う、動くな!」
ハイネの首にエッケンの腕が巻き付き、半ば無理矢理起き上がらされ、喉元へ短剣を突きつけた。
「それ以上、動けば、この小娘を殺すぞっ!」
エッケンは必死に脅そうとしているようだが、声は上擦り、とても迫力はない。
たちまち十人の刺客を殺したアーサーの無言の圧力に、完全に呑まれていた。
一歩一歩、アーサーはためらうことなく近づく。
「動くなと言うのが、き、聞こえないのかああああ……!」
アーサーが早足になるや、エッケンの恐怖が最高潮に達しだ。
ハイネの体をアーサーへ追いやるや、背中を向けて逃げ出す。
しかし逃れられるはずがない。
アーサーにあっという間に追いつかれ、首根っこを掴まれて地面へ引き倒された。
「い、命だけは助けてくれっ! 金ならいくらでもやる! その女も返す! お願いだ……いや、お願いです、この通りです……っ!」
エッケンはハイネに対して見せた傲慢な態度などおくびにも出さず、平身低頭、祈るように頭を下げた。
「命は助けてやる。お前ごとき殺したところで、何の意味もない」
「ありがとうございます……!」
アーサーは死んだ刺客の体を探り、携帯していた縄を引っ張り出したかと思うと、エッケンの両腕を拘束する。そしてその縄をそばにあった木にくくりつけた。
「な、何を、しているのですかっ」
エッケンは悲鳴を上げた。
「俺が殺さずとも、自然がどうにかしてくれる。耳を澄ましてみろ。聞こえるだろ」
狼の遠吠えだ。
「待て、行かないでくれ! も、戻ってききてくれぇぇ!」
「あまり騒ぐと、奴らが寄ってくるかもしれないぞ」
「……っ!」
エッケンは口を噤む。
「ハイネ、平気か」
「待って。今、私は濡れてて」
「問題ない」
アーサーは何のためらいもなくハイネを抱き上げると、馬へと乗せた。
「……アーサー……どうして、ここに……」
「お前が誘拐される現場をショーンが見ていて、俺に教えてくれたんだ」
「ショーンが……?」
「詳しくは屋敷に戻ってからだ」
彼の眼差しは、これまでとは違い、温もりを感じさせた。
一体何があったのだろうか。
「侯爵は本当にあのまま放置するの」
「明日まで生きていれば、部下に命じて捕まえさせる。あの男のことはもう忘れろ。あいつがお前と関わることは二度とない」
アーサーは「ハッ」と鞭を入れ、馬を駆けさせた。
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